積和の計算と散布図のデータ点の位置は、本質的に関連しています。
このデータでは積和が正の値です。積和(相関係数の計算式の分子)が正の場合、相関係数rは正になります。なぜなら、分母(平方根)は常に正になるためです。正の相関は、アイスクリームの売上と気温の例のように、1つの変数の増加が他の変数の増加と関連していることを意味します。散布図では、データ点は左から右に上向きに角度を付けて分布します。しかし、積和はこれをどのように捉えるでしょうか。
- 積和が正の値となるのは、合計している各積が正になる傾向がある場合のみです。
- 各積が正の値となるのは、値が両方とも負の場合または両方とも正の場合です。
- ペアの2つの数値が負になるのは、両方の値が平均値を下回っている(散布図の左下)場合のみです。ペアの2つの数値が正になるのは、両方の値が平均値を上回っている(散布図の右上)場合のみです。
したがって、積和は、データが散布図の左下と右上に表示される傾向があるか(正の相関)、またはデータが散布図の左上と右下に表示される傾向があるかを示します (負の相関)。