「効果の要約」レポート
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図3.59 「効果の要約」レポート
モデル内の効果。p値の小さい順に並べられます。
-log10(p値)という式でp値を変換したもので、「対数価値(LogWorth)」と呼んでいます。p値そのものの値ではなく、対数価値に変換すると、解釈がしやすくなります。対数価値が2以上の効果は、有意水準1%で有意です()。
-log10(FDR調整p値)という式で計算したもので、FDR(False Discovery Rate; 偽発見率)の対数価値です。FDR対数価値は、検定の有意性をグラフに表すのに適しています。ただし、FDRは、p値の大きさの順序に強く依存します。また、正の相関がある検定に対して保守的です。さらに、実験全体での第1種の誤り(experiment-wise error, family-wise error)はFDRによっては保たれません。「対数価値」を「FDR 対数価値」に変更するには、[FDR]チェックボックスをオンにします。
Benjamini‐Hochberg法で計算された、各効果のFDR調整p値。FDR調整p値は、検定の多重性を考慮して、生のp値を調整したものです。「P値」列を「FDR p値」に変更するには、[FDR]チェックボックスをオンにします。
FDRについては、Benjamini and Hochberg(1995)を参照してください。偽発見率の詳細については、『予測モデルおよび発展的なモデル』の「応答のスクリーニング」章、またはWestfall et al.(2011)を参照してください。
選択した効果をモデルから削除します。1つまたは複数の効果を削除するには、削除する効果に対応する列を選択し、[削除]ボタンをクリックします。
データテーブル内のすべての列を一覧表示したパネルが表示されます。モデルに追加する列を選択し、リストの下にある[追加]ボタンをクリックすると、その効果がモデルに追加されます。[閉じる]をクリックすると、パネルが閉じます。「効果の要約」の列の追加パネルに、列の追加パネルを示します。
図3.60 「効果の要約」の列の追加パネル
「モデルの編集」パネルが表示されます。このパネルには、「列の選択」リストと「効果」の指定パネルがあります。「効果」パネルは、「モデルのあてはめ」起動ウィンドウの「モデル効果の構成」パネルと似ています。「モデルの編集」パネルでは、主効果、交差、枝分かれ、および変数変換した効果を追加できます。また、[マクロ]メニューを使って複数の効果を追加することもできます。[追加]、[交差]、[枝分かれ]、[マクロ]、および[変換]を使って効果を構成する方法の詳細については、「モデル効果の構成」(31ページ)を参照してください。
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[適用]は、変更を適用してモデルを更新します。
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[閉じる]は、変更を適用せずにパネルを閉じます。
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[削除]は、選択した効果を「効果」リストから削除します。
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「効果の要約」の「モデルの変更」パネルに、「モデルの変更」パネルを示します。
図3.61 「効果の要約」の「モデルの変更」パネル
モデルに有意な高次の効果がある場合に、その効果に対する低次の効果を(たとえ有意でなくとも)モデルに含まれたままにしておきたいときがあるでしょう。強い親子関係(階層性)の原則(principle of strong effect heredity)は、「モデルに高次の効果を含める場合、それに関係する低次の効果をすべて含めるべきである」という原則です。一方、弱い親子関係の原則(principle of weak effect heredity)は、「モデルに高次の効果を含める場合、それに関係する低次の効果のいずれかを含めるべきである」という原則です。
「^」のついた効果がある場合に効果を削除する場合、次の2つのいずれかを選択してください。「^」のついた効果を含め、選択したすべての効果を削除する場合は、[すべての選択した効果を削除]を選択してください。選択した効果のうち高次の効果を持たないものだけを削除する場合は、[他に含まれていない効果のみ削除]を選択してください。
「Reactor 32 Runs.jmp」の親子関係のある「効果の要約」表の「効果の要約」表の例では、3つの低次の効果が、それらを含む高次の効果の下に表示されています。たとえば、「攪拌速度*温度」の下に「攪拌速度(100,120)」が表示されています。
応答変数が複数ある場合には、各応答変数に対して1つずつモデルがあてはめられますが、「効果の要約」表は1つしか表示されません。その表には、各効果のp値の中で最小のものが表示されます。効果を追加または削除すると、すべての応答変数のモデルに適用されます。