仮想結合はメインデータテーブルと1つまたは複数の補助データテーブルとをリンクします。この機能を使用すると、実際にテーブルを結合しなくても、メインデータテーブルが補助データテーブルのデータにアクセスできるようになります。詳細については、『JMPの使用法』の「データの再構成」章を参照してください。
dt1 = Open( "$SAMPLE_DATA/Pizza Profiles.jmp" );
dt1:ID << Set Property( "リンクID", 1 );
// リンクIDを追加し、それをオンにする
dt2 = Open( "$SAMPLE_DATA/Pizza Responses.jmp" );
dt2:選択肢1 << Set Property( "リンク参照", Reference Table( "$SAMPLE_DATA/Pizza Profiles.jmp" ) );
dt2:選択肢2 << Set Property( "リンク参照", Reference Table( "$SAMPLE_DATA/Pizza Profiles.jmp" ) );
dt2:選択 << Set Property( "リンク参照", Reference Table( "$SAMPLE_DATA/Pizza Profiles.jmp" ) );
// リンク参照を「選択肢1」、「選択肢2」、および「選択」列に追加する
obj = dt2 << Distribution( // 生地[選択肢1]の分布を作成する
Weight( :被験者 ),
Nominal Distribution(
Column(
Referenced Column(
"生地[選択肢1]", // 結合された列の名前を特定する
Reference( Column( :選択肢1 ), Reference( Column( :生地 ) ) )
)
)
),
Nominal Distribution( Column( :選択肢1 ) )
);
データテーブルの列パネルには、リンクされた列の名前が表示されます。たとえば、「Movie Inventory.jmp」と「Movie Rentals.jmp」サンプルデータテーブルを開くと、「Movie Rentals.jmp」のリンクされた列のようにリンクされた列が表示されます。デフォルトで、リンクID列の名前は、角括弧([])で示されます。
デフォルトの列名からは、どのように列が結合されたかがわかります。列名の後ろに、括弧で囲まれた参照列の名前が付いています。たとえば、「Movie Rentals.jmp」のリンクされた列ではタイトルの列名の後ろに参照列[商品番号]が続いています。
他の列の名前を変えるのと同様に、Set Nameを用いて、仮想結合された列の名前を変更することができます。違いは、仮想結合された列を、完全な参照名(参照パス)によって参照する必要があることです。たとえば、以下のステートメントは、仮想結合された列の名前レーティング[商品番号]を映画の評価に変更しています。
Referenced Column(
"レーティング[商品番号]",
Reference( Column( :商品番号 ), Reference( Column( :レーティング ) ) ) )
<< Set Name( "映画の評価" );
リンクされた列に、参照されている列の名前を付けるかどうかを指定することもできます。このオプションで、より短い列の名前を定義することができます(たとえば、"レーティング[商品番号]"の代わりに、"レーティング")。これにはUse Linked Column Nameオプションを指定してください。
Column( "商品番号" ) << Set Property( " Link Reference ", {Reference Table( "Movie Inventory.jmp" ), Options( " Use Linked Column Name " )});