関数はコマンドで、追加情報として引数を指定する場合もあります。
2 + 3; // 5を戻す
Add( 2, 3 ); // 5を戻す
オブジェクトとは、JMPの動的なエンティティで、たとえばデータテーブル、データ列、プラットフォーム結果ウィンドウ、グラフなどがこれに当たります。ほとんどのオブジェクトは、何らかのアクションを実行するメッセージを受け取ることができます。
メッセージとは、オブジェクトに送られるJSL式を指します。オブジェクトは、送られたメッセージを評価し、何らかのアクションを実行します。次の例で、dtはデータテーブルオブジェクトです。<<はメッセージが続くことを意味します。次のメッセージは、指定の変数を使って要約テーブルを作成するよう指示しています。
dt << Summary( Group( :年齢 ), Mean( :Name("身長(インチ)") ) )
この式で、dtはデータテーブルへの参照を含む変数の名前です。この変数には任意の名前を使用できます。このマニュアルでは、データテーブルの参照をdtと表記します。以下に、このマニュアルでよく使用されているオブジェクトの表記方法を示します。
これらの変数には参照が事前に割り当てられているわけではありません。どの変数も、使用する前に割り当てておく必要があります。次の例では、Aという名前のグローバル変数に“世界のみなさん、こんにちは”という値が割り当てられています。Show( A )コマンドが処理されると、Aの値が表示されます。
A = "世界のみなさん、こんにちは";
Show( A );
引数は、関数またはメッセージに送ることのできる追加の情報です。たとえば、Root(25)の場合、25はRoot()関数に対する引数です。Root()は指定された引数に対して実行され、結果(5)を戻します。
プログラミングやスクリプティングのマニュアルを読むと、パラメータも登場するのが普通です。パラメータは、関数が受け入れる引数についての説明です。たとえば、Root()は一般的にRoot( number )のように指定され、numberがパラメータです。
パラメータと引数は、関数が必要とする情報をそれぞれ異なる視点から表現したものです。
このマニュアルでは、簡単にするために両方のケースで引数という用語を使用します。
名前付き引数は、事前に決められた引数のセットの中から、引数の名前を記述して明示的に指定するものです。たとえば、Graph Box()関数内のtitle("折れ線グラフ")は、タイトルを明示的に定義する名前付き引数です。
Graph Box( title( "折れ線グラフ" ),
Frame Size( 300, 500 ),
Marker( Marker State( 3 ), [11 44 77], [75 25 50] );
Pen Color( "Blue" );
Line( [10 30 70], [88 22 44] ));
Root( x, <n> )
式は、タスクを実行するJSLコードの一部分です。JSL式は、データの保持、データの処理、およびオブジェクトへのコマンドの送信を行います。たとえば、次の式は「Big Class.jmp」サンプルデータテーブルを開き、二変量のグラフを作成します。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
dt << Bivariate( Y( :Name("体重(ポンド)") ), X( :Name("身長(インチ)") ) );
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absoluteは絶対パス名を示します。
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•
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relativeは相対パス名を示します。
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// 式1
sum = 0;
For( i = 1, i <= 10, i++,
sum += i;
Show( i, sum );
);
// 式2
Sum = 0;
For( i = 1, i <= 10, i++,
Sum += i;
Show( i, Sum );
);