回転を使用することにより、因子を解釈しやすくなります。回転は、はじめに抽出された因子の因子負荷量に対して適用されます。回転は、因子負荷量の複雑性(complexity)や単純性(simplicity)を表す基準を最適化するように実行されます。回転の基準には様々なものがあります。回転の詳細は、『SAS/STAT 14.3 User’s Guide 』(SAS Institute Inc. 2017b)の「FACTOR Procedure」章、Browne(2001)、Frank、Todeschini(1994)を参照してください。
Varimax基準とQuartimax基準のちょうど中間の基準を用いた回転方法です。結果も、Varimax回転とQuartimax回転との中間的なものになります。(Orthomax ( γ = 0.5))。
各因子での複雑性を最小化することを目的とする回転方法です。この回転方法の基準では各観測変数での複雑性が考慮されないため、ある観測変数における因子負荷量が複数の因子に渡って同じような大きさに等しくなるかもしれません。(γ = NのOrthomax回転。ここで、 N = 因子数)。
各観測変数における複雑性と各因子における複雑性の両方を組み合わせた基準を最適化する回転方法です。( γ = (I(N-1))/(I+N-2)のOrthomax回転。ここで、I = 項目数、N = 因子数)。
Covarimin基準基準とQuartimin基準のちょうど中間の基準を用いた回転方法です(τ = 0.5のOblimin回転)。
Quartimin基準に基づく斜交回転。Obquartimax( τ = 0のOblimin法)と同等。