JMPには、データ行をクラスタリングするためのプラットフォームが4つ用意されています。「階層型クラスター分析」は、そのなかの1つです。4つの手法の比較については、第 “クラスター分析用プラットフォームの概要”を参照してください。
階層型クラスター分析では、まず、データ行の1つ1つそれぞれが1つのクラスターとみなされます。そして、1ステップごとに距離が最も近い2つのクラスターが1つに結合されていきます。この結合処理が繰り返され、最後にはすべてのデータが1つのクラスターにまとめられます。階層型クラスター分析は、結合していく処理を行うため、凝集型クラスター分析(agglomerative clustering)とも呼ばれています。
ヒント: 階層型クラスター分析の処理は、高速Ward法を除いて、n個のオブザベーションに対するn(n + 1)/2の距離の計算から開始されます。そのため、nが大きいと、計算に時間がかかる場合があります。オブザベーションの数が多い場合は、K Meansクラスター分析または正規混合を使用することを検討してください。