サブセットを作成することにより、データテーブルの一部分だけを綿密に検討することができます。たとえば、コンピュータ関連企業と製薬会社の売上と利益に関して、大中小の会社規模での比較はすでに行ったとしましょう。次に、中企業(「medium」)だけの売上と利益を検討したいとします。
サブセットは2段階で作成します。まず、対象となるデータを選択してから、そのデータを新しいテーブルに抽出します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Companies.jmp」を開きます。
2. [行]>[行の選択]>[Where条件で選択]を選択します。
3. 左側の列のリストボックスで、「会社規模」を選択します。
4. テキスト入力ボックスに「medium」と入力します。
5. [OK]をクリックします。
6. Ctrl キーを押したまま、「タイプ」列、「売上($M)」列、「利益($M)」列を選択します。
7. [テーブル]>[サブセット]を選択して、「サブセット」ウィンドウを開きます。
図3.26 「サブセット」ウィンドウ
8. 選択した列だけをサブセットするには、[選択されている列]を選択します。さらにオプションを選択して、サブセットテーブルをカスタマイズすることもできます。
9. [OK]をクリックします。
サブセットした結果のデータテーブルは、7行3列になります。[サブセット]コマンドの詳細については、『『JMPの使用法』』サブセットの作成を参照してください。
プラットフォームの結果がデータテーブルとリンクしていることを利用して、サブセットを作成する方法もあります。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Companies.jmp」を開きます。
2. [分析]>[一変量の分布]を選択します。
3. 「タイプ」を選択し、[Y, 列]をクリックします。
4. [OK]をクリックします。
5. 「Computer」を表すヒストグラムの棒をダブルクリックすると、コンピュータ関連企業だけを含むテーブルが作成されます。
警告: この方法でサブセットされた結果のデータテーブルは、元のテーブルとリンクしています。つまり、サブセットされたテーブルでデータを変更した場合は、元のテーブルでも対応する値が変更されます。