「現在の推定値」レポートでは、説明変数項を追加、削除、ロックできます。(切片は常にモデルに含めた状態でロックされています。)このレポートには次の列が含まれています。
図5.8 「現在の推定値」表
ロック
モデルに含めた状態、またはモデルから削除した状態でロックします。ロックした項は、追加も削除もできません。
追加
モデルに追加されているかどうかを示します。このチェックボックスをクリックすれば、項を手動でモデルに含める(または削除する)ことができます。
パラメータ
効果名。
推定値
現在のパラメータ推定値。モデルに含まれていない項には0が表示されます。
自由度
項の自由度。その項がモデルに追加されることで、必然的に他にも項が追加される場合、自由度は2以上になります。
Wald/スコアカイ2乗
(応答変数がカテゴリカルなときにだけ表示されます。)モデルの各項に対する検定統計量。モデルに項を追加する場合は、スコア検定の検定統計量が使用されます。モデルから項を削除するときは、Wald検定の検定統計量が使用されます。
"p値"
(応答変数がカテゴリカルなときにだけ表示されます。)Wald検定もしくはスコア検定のp値。カイ2乗分布に近似して求められる。"p値"は、モデルに含まれる次の項を決定するのに使用されます。
平方和
(応答変数が連続尺度のときにだけ表示されます。)その項がモデルに追加された場合は誤差平方和(残差平方和)の減少、モデルから削除された場合は誤差平方和の増加。項が何らかの形で制限されている場合は、平方和が0(ゼロ)と表示されることもあります。
"F値"
(応答変数が連続尺度のときにだけ表示されます。)項の効果がゼロであることを検定するための検定統計量。従来の計算式に従って計算され、自由度が1の場合、値はt値の2乗になります。引用符で囲んであるのは、変数を取捨選択する方法では、F値がF分布に従わないからです。
"p値(Prob>F)"
(応答変数が連続尺度のときにだけ表示されます。)F統計量から計算されたp値。"F値"と同じように引用符で囲んであるのは、p値として信頼できない値であることを示すためです。
R
モデルに含まれている他の効果との重相関。この列は、レポートを右クリックし、[列]>[R]を選択した場合のみ表示されます。