図4.14 「決定行列」レポートを含む「あてはめの詳細」レポート
注: 決定行列(decision matrix)が表示されるのは、応答に「利益行列」列プロパティがあるか、または[利益行列の指定]オプションによって利益行列を指定した場合だけです。決定行列は「あてはめの詳細」レポートの一部として表示されます。
利益行列を指定すると、その利益行列に基づいて各決定の利益が計算されます。そして、[あてはめの詳細の表示]を選択すると、「決定行列」レポートが表示されます。
「決定行列」レポートの「決定行列 度数」は、指定された利益行列から計算される利益が最大となるような予測を反映しています。このレポートには、学習セット・検証セット・テストセット(検証セットとテストセットに関してはそれらが定義されている場合のみ)に対する「決定行列 度数」行列と「決定行列 割合」行列が表示されます。また、参考として利益行列も表示されます。
注: [利益行列の指定]オプションを使って利益行列の利益や損失を変更した場合は、その変更を反映して「決定行列」レポートが自動的に更新されます。
「決定行列 度数」行列
行が実測されたカテゴリ、列が分類されたカテゴリで、各セルに度数を含んだ2元表を表示します。
指定された利益行列
利益行列として指定された利益や損失です。
「決定行列 割合」行列
各行ごとに、分類されているカテゴリの割合を示した行列を表示します。この行列は、すべてのデータが正しく分類されている場合、対角線上の割合がすべて1になります。
ヒント: 「決定行列 割合」行列などを求めるのに、デフォルトの利益行列を用いることもできます。このデフォルトの利益行列における利益と損失は、1と-1から構成されています。赤い三角ボタンのメニューから[利益行列の指定]を選択し、デフォルト値に何も変更を加えないで[OK]をクリックすると、このデフォルトの利益行列が使われます。
行列は2行にわたり表示されます。
• 「決定行列 度数」行列は最初の行に表示されます。
• 「指定された利益行列」は最初の行の右側に表示されます。
• 「決定行列 割合」行列は2行目に表示されます。