ピクセル座標を使って描画することもできます。まず、グラフ座標における基準点をPixel Origin()で設定し、次に、基準点からの相対的なピクセル座標を、Pixel Move To()やPixel Line To()で設定します。Pixel()関数は、主に、グラフのサイズまたはスケールに左右されないカスタムのマーカーを描くのに使います。マーカーをスクリプトで予め定義しておいて、そのマーカーを任意のグラフから呼び出すこともできます。以下の例では、Function()を使って、引数x、yをもつPixelコマンドを予め定義しています。
ballotBox = Function( {x, y},
Pixel Origin( x, y );
Pixel Move To( -5, -5 );
Pixel Line To( -5, 5 );
Pixel Line To( 5, -5 );
Pixel Line To( -5, -5 );
Pixel Line To( 5, 5 );
Pixel Line To( -5, 5 );
Pixel Move To( 5, 5 );
Pixel Line To( 5, -5 );
);
win = New Window( "カスタムマーカー",
Graph Box(
Frame Size( 200, 200 ),
ballotBox( 10, 10 );
ballotBox( 15, 90 );
ballotBox( 20, 50 );
ballotBox( 80, 50 );
ballotBox( 60, 70 );
)
);
図12.22 カスタムマーカーを描く