スクリプトに基本レベルの保護を付加するために、暗号化して、パスワードを知っている人だけが見たり実行したりできるようにできます。これは、スクリプトの共有を管理したい場合に便利です。
1. 暗号化するスクリプトを開きます。
2. [編集]>[スクリプトの暗号化]を選択します。
3. ユーザがスクリプトを見るのに必要となる、暗号解読のためのパスワードを入力します。
4. (オプション)実行パスワードを入力します。ユーザは、このパスワードを入力しなければ暗号化されたスクリプトを実行できません。
注: パスワードには1バイトの文字を使用しなければなりません。IME(Input Method Editor)を使ったテキストの入力は無効です。
5. [OK]をクリックします。
6. 暗号解読パスワードのみを指定した場合、[はい]をクリックして、実行パスワードを指定しないことを確認します。
暗号化されたスクリプトが、新しいウィンドウに表示されます。
例:
//-e6.0.2
S@FTQ;VGMUTF?J<;LS;B<=IRLXCU=BV;@NS<TW;LR<ZFOP=JJS>NNDA@T<V><DZA>SU@MG;LR<ZFOP=JJS>NNDA@T<V><DZA>SU@MG;LR<ZFOP=JJS>NNDA@T<V><DZA>SU@MG;LR<ZFOP=JJS>NNDA@T<HNIZ;WDN?RMJ;FR>KYAXTEPPF?;XFJJOP=RQGBIAGXOYNNZ>PLIF>SW>L>ACL<KGP;=QQTCEG??U<PUXLV?TRBO?J>QGWTJCFJA@BNHWLVORNNGQYPIKL<IM<>JX>@G?LJ>=;RBODH@PTKK@SIUE;IJOR<TUTRMTGSYRSVGOR<XK<F=IWQYE=LVZFP;AUHA?YJLL;EIT?ZJZC;*
7. 暗号化されたスクリプトを保存します。
暗号化したスクリプトによって作成される列計算式は、デフォルトで表示されます。計算式を暗号化したい場合は、次の手順に従います。
1. 計算式を新しいスクリプトウィンドウに貼り付けます。
2. [編集]>[スクリプトの暗号化]をクリックしてスクリプトを暗号化します。
3. パスワードのみを入力します。
4. 暗号化されたスクリプトをコピーします。
5. 次のように、暗号化されたスクリプトをJSL Encrypted()の文字列引数として新しいスクリプトに貼り付けます。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA\Big Class.jmp" );
dt << New Column( "Encrypted",
Numeric,
Continuous,
Format( "Best", 12 ),
Formula(
JSL Encrypted(
"//-e6.0.2
0,
136,4112eJwFwYkRhCAMAMB+roUQcITwDcoP4fovxN3Ri0B+MFqvqXB8Z0hZdFC+dgqclJo0dwrlZbFjgyPlZRuR2hp399ObhpxhQXP8
GPtft0MN6Rwz8pDnjmK1K0qq1bEG+H0xvyBb
,0,"
)
)
);
1. 暗号化されたスクリプトをJMPで開きます。
2. [編集]>[スクリプトの暗号解読]を選択します。
3. 暗号解読パスワードを入力し、[OK]をクリックします。
暗号解読されたスクリプトが新しいウィンドウに表示されます。
注: 暗号化されたスクリプトを実行する前に、スクリプトを実行する対象となるデータテーブルを把握しておく必要があります。データテーブルの名前がわからない場合は、実行する前にスクリプトを暗号解読して、データテーブルの名前を確認しておく必要があります。
1. 暗号化されたスクリプトをJMPで開きます。
2. [編集]>[スクリプトの実行]を選択します。
3. 実行パスワードを入力し、[OK]をクリックします。
スクリプトは次のように実行されます。
– スクリプトがデータテーブルを参照している場合、データテーブルを開くように求められます。データテーブルを開くと、スクリプトが実行されます。
– スクリプトが空のデータテーブルを必要とする場合は、まずデータテーブルを作成します。その後、暗号化されたスクリプトを実行します。
実行パスワードを入力した場合、スクリプトは実行されますが、表示はされません。スクリプトを表示するには、暗号解読パスワードを入力する必要があります。