この例では、70基のエンジンファンを使った試験で得られた、故障時間のデータを取り上げます。データには、故障前に打ち切られたものも含まれています。このデータに寿命分布をあてはめ、信頼性に関するさまざまな指標を求めていきます。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Fan.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[寿命の一変量]を選びます。
3. 「時間」を[Y, イベントまでの時間]に指定します。
4. 「打ち切りの有無」を選択し、[打ち切り]に指定します。
5. [OK]をクリックします。
「寿命の一変量」レポートウィンドウが表示されます。
6. 「分布の比較」レポートで[対数正規]分布を選択します。また、隣にある「スケール」のラジオボタンでも、[対数正規]を選択します。
確率プロットがレポートウィンドウに表示されます。
図3.2 確率プロット
この例の確率プロットでは、データ点は赤色の領域内にプロットされています。これは、対数正規分布がデータによくあてはまっていることを示唆しています。
「分布の比較」レポートの下に「統計量」レポートが表示されています。このレポートには、「モデルの比較」レポート、ノンパラメトリック推定、パラメトリック推定、プロファイルなどが表示されます。
図3.3 「統計量」レポート
このレポートには対数正規分布のパラメータ推定値が表示されています。また、あてはめた分布の情報をグラフで表した「プロファイル」も表示されています。「プロファイル」は、累積確率や分位点を知るのに役立ちます。たとえば、「分位点プロファイル」からは、故障時間の中央値に対する推定値が25,418.67時間であることがわかります。