JMPでは、イメージからデータテーブルに情報を抽出し、その情報を分析できます。WildTrack.orgの研究者は、足跡のデジタル写真をJMPで分析し、絶滅危惧種の追跡調査をしています。足跡のイメージをJMPのレポートにドラッグ&ドロップし、データ点を引き出して足跡のサイズや形状を計測しています。JSL(JMPスクリプト言語)スクリプトを使用して、これらの測定値をデータテーブルに抽出します。作成されたデータテーブルを分析することにより、観測された足跡が、どの個体なのかを判断できます。世界の特定地域に生息する絶滅危惧種の個体数を把握する上で、この方法がおおいに役立っています。
図9.39 データの抽出と分析の例
この機能については、読者のニーズが大きく分かれるため、『JMPの使用法』では実装の詳細について取り上げません。JSLスクリプトの記述方法の詳細については、『スクリプトガイド』および『スクリプト構文リファレンス』を参照してください。