球、円柱、円盤をすばやくレンダリングできるように、いくつかの定義済みコマンドが用意されています。
これらのコマンドは、使いやすいだけでなく、特殊な照明プロパティ(法線)が予め組み込まれています。
円柱、円盤、扇形、および球を作図するには、次のコマンドを使います。
Cylinder( baseRadius, topRadius, height, slices, stacks )
baseRadiusは円柱の底面の半径、topRadiusは円柱の上面の半径です。heightは円柱の高さです。
Slicesは円の精度を指定するもので、円状に近くするためには10以上の値を指定します。
QuadricNormals(Smooth)を使うと、外観が良くなります。
Stacksには、光の反射に使用できる頂点の数を設定します。Stacksの値を大きくすると、それだけ「ホットスポット」が正確になります。
次のコマンドは、中央にinnerRadiusで指定された穴がある非常に薄い円盤を描きます。
Disk( innerRadius, outerRadius, slices, loops )
Cylinderコマンドと同様に、slicesは曲線の精度を制御し、loopsは光の反射の精度を上げるために頂点数を増やします。
Partial Disk( innerRadius, outerRadius, slices, loops, startAngle, sweepAngle )
Partial Diskコマンドは、Diskコマンドと同様に動作しますが、円盤の一片が取り除かれます。startAngleとsweepAngleを使って、表示する円盤部分を指定します。
次のコマンドは、指定された半径(radius)の球を描きます。
Sphere( radius, slices, stacks )
slicesは経度、stacksは緯度と考えることができます。それぞれ10前後を指定すると、きれいな球が描けます。