名前は、ずばり、ものを呼ぶためのものです。たとえば、変数に3という数値を割り当てる式a=3では、「a」が名前です。
コマンドと関数にも名前があります。式Log( 4 )では、「Log」が対数関数の名前です。
名前には、次のようなルールがあります。
• 名前は必ず英文字または下線で始まり、その後ろに次の文字を使うことができます。
– 英文字(a-z A-Z)
– 数字(0-9)
– 空白文字(スペース、タブ、改行、改ページ)
– 数学記号(ギリシャ文字アルファの小文字(α)など)
– 特殊文字(アポストロフィ(‘)、パーセント記号(%)、ピリオド(.)、バックスラッシュ(\)、および下線(_))
• 名前を比較するとき、空白文字(スペース、タブ、改行など)は無視され、大文字と小文字も区別されません。たとえば、Forageとfor ageは、空白文字と大文字/小文字の違いに関わらず、同じ名前として扱われます。
実際には、どんな文字列でも名前として入力できますが、前述のルールに従っていないものは、引用符で囲み、Name()という特殊な命令の中に入れなければなりません。たとえば、taxable income(2011)という名前のグローバル変数を指定するときは、この変数をスクリプトで使うたびに、Name()の中に入れなければなりません。
Name( "taxable income( 2011 )" ) = 456000;
tax = .25;
Print( tax * Name( "taxable income( 2011 )") );
114000
必要ないときにName()を使っても、問題となることはありません。たとえば、taxとName("tax")はまったく同じものを表します。
注: Name()はスクリプトが実行されるときに呼び出される関数ではありません。これは、引数に指定したものが名前であることを表す構文マーカーです。式の中で列の名前を指定するには、Column()を使用します。
JMPによる名前の解釈については、名前解決のルールを参照してください。