[ノンパラメトリック相関係数]のサブメニューには3種類のノンパラメトリックな指標(ペアごとの相関係数)があります。各レポートには、それらの相関係数に対するp値も表示されます。また、相関係数の大きさが棒グラフで表示されます。3種類のノンパラメトリック相関係数の定義は以下のとおりです。
Spearmanの順位相関係数
データ値そのものではなく、データ値を順位に置き換えて計算した相関係数です。
Kendallの順位相関係数
大小関係が一致するペアと一致しないペアの個数から計算された相関係数です。データから2行を取り出して比較したときに、Xが大きい方が、Yも大きくなっているペアを、大小関係が一致するペアといいます。逆に、Xが大きい方が、Yが小さくなっているペアを、大小関係が一致しないペアといいます。なお同順位のペア(XまたはYの値が等しいペア)がある場合、それらの影響も考慮して、修正された値が計算されます。
HoeffdingのD統計量
–0.5~1の値を取る指標です。値が正で大きいほど従属性が高いことを示します。この統計量は、2×2の分割表から計算されたカイ2乗統計量の重み付き和の近似値です。その2×2の分割表は、各データ値を閾値として作成されます。この指標は、独立性からの全体的な乖離を検出します。
注: ノンパラメトリックな相関係数は、起動ウィンドウで別の推定法を指定した場合でも、常にペアワイズ法によって計算されます。
注: [重み]変数を指定した場合、その重みが欠測値および0である行は、ノンパラメトリックな相関係数の計算から除外されます。その他の重みの値はすべて1として扱われます。
これら3種類のノンパラメトリックな相関係数に関する詳細については、ノンパラメトリックな関連の指標を参照してください。