次の例では、故障原因ごとに、最適な分布を選択します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Blenders.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[寿命の一変量]を選びます。
3. 「時間の周期」を[Y, イベントまでの時間]に指定します。
4. 「原因」を[故障原因]に指定します。
5. 「打ち切りの有無」を選択し、[打ち切り]に指定します。
6. 「分布」として[個々の最適な分布]を選びます。
7. 「比較の規準」で[AICc]が選択されていることを確認します。
8. [OK]をクリックします。
「競合原因分析」レポートでは、故障原因ごとに選択された最適な分布が表示されます。
図3.11 「競合原因分析」レポート
9. 「分位点プロファイル」で、「確率」に「0.1」と入力します。
10%のユニットが故障するまでの時間は、200と推定されます。
図3.12 ユニットが10%だけ故障する時間
10. 故障個数の少ない原因を除去したときの影響を調べましょう。「除去」列で、「bearing seal」、「belt」、「container throw」、「cord short」、「engine fan」のチェックボックスをオンにしてください。
この場合、10%のユニットが故障するまでの時間は、263と推定されます。
図3.13 更新後の故障時間
言い換えると、これらの原因が除去できたら、10%のユニットが故障するまでの時間は、約31%も延びます。