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公開日: 04/01/2021

管理図ビルダーの概要

管理図は、工程における変動(ばらつき)を調べるためのグラフです。工程が予測可能で安定した状態にあるかどうかを判断するために使用されます。工程における変動が通常の状態と異なっていると判断された場合には、より低コストで高品質の製品を製造できるように工程を改善します。

どのような工程でも、時間の経過とともに得られた測定値にはばらつきが生じます。測定値のばらつきは次の2種類に大別されます。

一般原因通常原因)による変動。安定状態にある工程でも、測定値のランダムなばらつきは避けられません。ばらつきが通常原因によるものだけの場合、測定値は予測される限界内に収まります。

異常原因特殊原因)による変動。特殊原因による変動は、管理図の変化によって示されます。たとえば、工程平均がシフトする、管理限界の外に点が見られる、測定値が徐々に上がるまたは下がる傾向にあるなどが挙げられます。このような変動は、ツールや機械の故障、装置の劣化、原材料の変化などが要因となっている可能性があります。工程における変化や不具合は通常、異常原因による測定値のばらつきとして現れます。

管理図ビルダーでは、Shewhart管理図、まれなイベントの管理図を始めとする各種の管理図を作成できます。管理図は、大きく分けると計量値と計数値の管理図に分類されます。まれなイベントの管理図は、発生頻度のきわめて低い事象のための管理図です。JMPでは、管理図を作成するための、柔軟なアプローチが提供されています。管理図は次のような方法で作成できます。

対話型の管理図ビルダーワークスペースを使用する。データ列をワークスペースにドラッグすると、データのタイプと標本サイズに従って適切な管理図が自動的に作成されます。

管理図のメニューオプションにより、起動ウィンドウを使用して、特定の種類の管理図を作成する。上のいずれかの方法で最初の管理図が表示された後、メニューやその他のオプションを使用して、管理図の種類の変更、管理図に表示する統計量の変更、表示形式の変更、管理図の追加を行うことができます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).