Col Shuffle()
説明
列の計算式で使用した場合、現在のデータテーブルの行番号をランダムに並べる。
注: この関数は、一般に列の計算式で使用されます。
戻り値
1と現在のデータテーブルの行数の間の整数乱数。
引数
なし
例
dt = Open("$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp");
dt << New Column("Shuffle", Numeric, Continuous, Set Formula(Col Shuffle()));
この例は、計算式が評価されるたびに行番号(1~40)の順序をランダムに並べ替える列計算式を作成します。どの番号も、1度ずつ使用されます。
Random Beta(alpha, beta, <theta=0>, <sigma=1>)
説明
alphaとbetaの2つの形状パラメータ、およびオプションのパラメータthetaとsigmaを持つベータ分布に従う乱数を戻す。
引数
alpha, beta
形状パラメータaおよびb。両者とも正の値。
theta
(オプション)閾値パラメータq。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random Beta Binomial(n, p, <delta=0>)
説明
試行回数n、確率p、過分散パラメータdeltaのベータ二項分布に従う乱数を戻す。
引数
n
試行回数。値は2以上でなければなりません。nに整数でない値を指定した場合、非整数部分は切り捨てられます。
p
各試行の成功確率。値は0~1の間でなければなりません。
delta
過分散パラメータd。値の範囲は、Maximum[-p/(n-p-1), -(1-p)/(n-2+p)]~1です。デフォルト値は0。
Random Binomial(n, p)
説明
試行回数がnで、イベントの生起確率がpである二項分布に従う乱数を生成する。
引数
p
各試行の成功確率。値は0~1の間でなければなりません。
n
試行回数。
Random Category(probA, resultA, probB, resultB, <..., ...,> resultElse)
説明
確率と結果の式のペアから、指定された結果の式の1つをランダムに選んで戻す。一様乱数を生成し、prob引数と比較して、どのresult引数を戻すかが決定されます。
引数
probA
戻す結果の式の確率を表す0~1の数値。
resultA
probAに該当する式。
resultElse
前に戻された結果の式がない場合に戻される式。
Random Cauchy()
説明
中央値が0のCauchy分布に従う(擬似)乱数を戻す。
Random ChiSquare(df, <nc=0>)
説明
指定のdf(自由度)とオプションの非心度パラメータを持つカイ2乗分布に従う乱数を戻す。
引数
df
自由度n。正の値。
nc
(オプション)非心度パラメータl。負でない値。デフォルト値は0。
Random Exp()
説明
尺度パラメータが1の指数分布に従う乱数を戻す。また、-Log( Random Uniform ())(一様乱数の対数の符号を変えたもの)と等価です。
Random F(dfnum, dfden, <noncentral=0>)
説明
指定のdfnum、dfden、およびオプションの非心度パラメータを持つF分布に従う乱数を戻す。
引数
dfnum
F分布の分子で使用されるカイ2乗分布の自由度、v1。dfnumは、0より大きくなければなりません。
dfden
F分布の分母で使用されるカイ2乗分布の自由度、v2。dfdenは、0より大きくなければなりません。
noncentral
(オプション)非心度パラメータl。負でない値。デフォルト値は0。
Random Frechet(<mu=0>, <sigma=1>)
説明
位置mu、尺度sigmaのFréchet分布に従う乱数を戻す。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random Gamma(alpha, <scale=1>)
説明
指定のalphaとオプションのscaleを持つガンマ分布に従う乱数を戻す。
引数
alpha
形状パラメータa。正の値。
scale
(オプション)尺度パラメータb。正の値。デフォルト値は1。
Random Gamma Poisson(lambda, <sigma=1>)
説明
パラメータlambdaとsigmaのガンマPoisson分布に従う乱数を生成する。
引数
lambda
形状パラメータl。値は0より大きくなければなりません。
sigma
(オプション)過分散パラメータs。値は1以上でなければなりません。デフォルト値は1。過分散パラメータが1の場合、分布はPoisson(l)分布になります。
Random GenGamma(<mu=0>, <sigma=1>, <lambda=0>)
説明
パラメータmu、sigma、lambdaの拡張一般化ガンマ分布に従う乱数を生成する。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
lambda
(オプション)形状パラメータl。デフォルト値は0。
Random Geometric(p)
説明
1回の試行における成功確率がpである幾何分布に従う乱数を生成する。生成された値は、成功するまでの失敗回数。
Random GLog(mu, sigma, lambda)
説明
パラメータmu、sigma、lambdaの一般化対数分布に従う乱数を生成する。
引数
mu
位置パラメータm。
sigma
尺度パラメータs。正の値。
lambda
形状パラメータl。正の値。
Random Index(n, k)
説明
1~nまでの重複しない整数の乱数を含むk x 1行列を戻す。
Random Integer(n)
Random Integer(k, n)
説明
1~nまたはk~nまでの整数の乱数を生成する。
Random Johnson Sb(gamma, delta, theta, sigma)
説明
gamma、delta、theta、sigmaのパラメータを持つJohnson Sb分布に従う乱数を戻す。
引数
gamma
形状パラメータg。
delta
形状パラメータd。正の値。
theta
位置パラメータq。
sigma
尺度パラメータs。正の値。
Random Johnson Sl(gamma, delta, theta, <sigma=1>)
説明
gamma、delta、theta、オプションのsigmaのパラメータを持つJohnson Sl分布に従う乱数を戻す。
引数
gamma
形状パラメータg。
delta
形状パラメータd。正の値。
theta
位置パラメータq。
sigma
(オプション)分布が正の方向に歪むか、負の方向に歪むかを示すパラメータs。sigmaは、+1(正の方向)または-1(負の方向)のどちらかをとります。デフォルト値は+1。
Random Johnson Su(gamma, delta, theta, sigma)
説明
gamma、delta、theta、sigmaのパラメータを持つJohnson Su分布に従う乱数を戻す。
引数
gamma
形状パラメータg。
delta
形状パラメータd。正の値。
theta
位置パラメータq。
sigma
尺度パラメータs。正の値。
Random LEV(<mu=0>, <sigma=1>)
説明
位置mu、尺度sigmaの最大極値分布に従う乱数を生成する。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random LogGenGamma(<mu=0>, <sigma=1>, <lambda=0>)
説明
パラメータmu、sigma、lambdaの対数一般化ガンマ分布に従う乱数を生成する。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
lambda
(オプション)形状パラメータl。デフォルト値は0。
Random Logistic(<mu=0>, <sigma=1>)
説明
位置mu、尺度sigmaのロジスティック分布に従う乱数を生成する。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random Loglogistic(<mu=0>, <sigma=1>)
説明
位置mu、尺度sigmaの対数ロジスティック分布に従う乱数を生成する。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random Lognormal(<mu=0>, <sigma=1>)
説明
位置mu、尺度sigmaの対数正規布に従う乱数を生成する。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random Multivariate Normal(mean, covar, <nrows=1>)
説明
平均ベクトルmeanと共分散行列covarを持つ多変量正規分布に従うランダムベクトルを戻す。複数のベクトルが生成されるようにするには、nrows引数に1より大きい整数を指定します。nrowsが1より大きい場合は、行列が戻されます。ランダムベクトルまたは行列に含まれる列の数は、covar引数の行の数と等しくなります。
引数
mean
多変量正規分布の平均ベクトル。
covar
多変量正規分布の共分散行列。この行列は、列の数が平均ベクトルと等しい、対称な正方行列でなければなりません。
nrows
戻されるランダムベクトルの数を指定するオプションの引数。デフォルトの行数は1。
Random Negative Binomial(n, p)
説明
成功確率がp、成功回数がnの負の二項分布に従う乱数を戻す。
Random Normal(<mu=0>, <sigma=1>)
説明
平均がmu、標準偏差がsigmaの正規分布に従う乱数を戻す。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random Normal Mixture(meanvec, sdvec, probabvec)
説明
引数で指定された正規混合分布に従う乱数を生成する。
引数
meanvec
グループ平均を示すベクトル。
sdvec
グループ標準偏差を示すベクトル。
probvec
グループ確率を示すベクトル。
Random Poisson(lambda)
説明
形状パラメータlambdaを持つPoisson分布に従う乱数を戻す。
引数
lambda
形状パラメータl。値は0より大きくなければなりません。
Random Reset(seed)
説明
指定されたシード値(seed;初期値)から乱数系列を再開する。
Random Seed State(<seed state>)
説明
BLOBオブジェクトの乱数シード値の状態を読み込むか、または設定する。
Random SEV(<mu=0>, <sigma=1>)
説明
位置mu、尺度sigmaの最小極値分布に従う乱数を生成する。
引数
mu
(オプション)位置パラメータm。デフォルト値は0。
sigma
(オプション)尺度パラメータs。正の値。デフォルト値は1。
Random SHASH(gamma, delta, theta, sigma)
説明
gamma、delta、theta、sigmaのパラメータを持つsinh-arcsinh(SHASH)分布に従う乱数を戻す。
引数
gamma
形状パラメータg。
delta
形状パラメータd。正の値。
theta
位置パラメータq。
sigma
尺度パラメータs。正の値。
Random Shuffle(matrix)
説明
要素をランダムにシャッフルした行列を戻す。
Random t(df, <noncentral=0>)
説明
指定されたdf(自由度)のt分布に従う乱数を生成する。非心度引数の値は負でも正でもかまいません。noncentralのデフォルト値は0です。
Random Triangular(min, mode, max)
Random Triangular(mode, max)
Random Triangular(mode)
説明
0~1の値の三角分布に従う乱数を生成する(最頻値はmodeで指定する)。三角分布は、通常、データ数の少ない母集団で使用されます。
引数
min
三角分布の下限値を指定する。デフォルト値は0です。
mode
三角分布の最頻値を指定する。
max
三角分布の上限値を指定する。デフォルト値は1です。
ノート
最頻値のみを指定した場合は、最小値は0、最大値は1になります。最頻値と最大値を指定した場合は、最小値はデフォルトで0となります。
Random Uniform()
Random Uniform(x)
Random Uniform(min, max)
説明
0~1の値の一様分布に従う乱数を生成する。Random Uniform(x)では0~xの間で乱数が生成されます。Random Uniform (min, max)ではmin~maxの間で乱数が生成されます。生成された乱数データは、ほぼ均等に分布します。
Random Weibull(shape, <scale=1>)
説明
shapeとオプションのscaleのパラメータを持つWeibull分布に従う乱数を戻す。
引数
shape
形状パラメータb。正の値。
scale
(オプション)尺度パラメータa。正の値。デフォルト値は1。
Resample Freq(<rate=1, <column>>)
説明
復元抽出法(重複抽出法)に基づき度数の列を生成する。引数が指定されていない場合は、元データと同じ標本サイズの標本が抽出されます。
注: この関数は、一般に列の計算式で使用されます。
引数
rate
(オプション)標本の再抽出率。デフォルト値は1です。負のrateは、小数点以下の値を含む度数が使用できることを意味します。
column
(オプション)columnを指定した場合は、rateも指定する必要があります。標本サイズは、指定された列の和に抽出率を掛けたものとなります。rateが負の場合、標本サイズは、指定された列の和に抽出率をかけ、符号を変えたものとなります。列を指定しなかった場合、生成される度数の合計は行数に等しくなります。
ノート
この関数を使用すると、0、1、2といった度数を含む列が生成されます(通常、度数が1である行が多い)。これらの度数は、元の標本から無作為にn行選択することにより作成されます。
また、既存の度数列に対してこの関数を使用すると、元の度数列とほぼ同じ値(期待値は同じ値)の列が生成されます。(既存の度数列に比例する割合で)ランダムに選択するため、既存の度数列の値とは多少異なります。
例
スクリプトを実行するたびに、度数列が同じ数値になるようにするには、As Constant()を使用します。As Constant()では、いったん式を評価して定数を求めると、その値は変化しません。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
dc = dt << New Column( "column",
Formula(
As Constant(
Random Reset( 123 );
0;
) + Resample Freq()
)
);
dc << Eval Formula;