ワークスペースとは、プロジェクトウィンドウの場合も、プロジェクトに含まれないウィンドウ(たとえば、ホームウィンドウ)の場合もあります。JMPの起動時にデフォルトのワークスペースがロードされ、プロジェクトを作成したり、開いたりするたびに新しいワークスペースが作成されます。
特定のプロジェクトに合わせて変数をカスタマイズしたい場合は、ワークスペース起動スクリプトを書くとよいでしょう。ワークスペース起動スクリプトの中で新しいカスタムウィンドウを構築し、各プロジェクトでそのウィンドウのコピーが使用されるようにすることもできます。この方法は、プロジェクトの外でスクリプトの1つのコピーを実行する代わりに使用できます。
ワークスペース起動スクリプトは、新しいワークスペースがロードされるたびに実行されます。つまり、ワークスペース起動スクリプトは、JMPの開始時(「デフォルトのワークスペース」がロードされるとき)に1回実行され、その後も新しいプロジェクトがロードされるたびに実行されます。ワークスペース起動スクリプトは、プロジェクトのコンテキストで実行されるため、ウィンドウを開いたり変数を設定したりする処理は、そのプロジェクトのみを対象として行われます。
スクリプトにworkspaceStart.jslという名前をつけ、使用しているオペレーティングシステムに応じて次のいずれかの場所に格納します。起動時に、JMPはここにリストされた順番でフォルダ内のworkspaceStart.jslスクリプトを検索します。最初に検出されたjmpStart.jslスクリプトが実行され、検索は直ちに停止します。
注: この節で言及しているパス名の一部には、「JMP」 というフォルダ名を使用しています。WindowsでJMP Proを使用している場合は、「JMP」の部分が「JMPPro」になります。
Windows:
1. C:¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥SAS¥JMP¥15
2. C:¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥SAS¥JMP
macOS:
1. /Users/<ユーザ名>/Library/Application Support/JMP/15
2. /Users/<ユーザ名>/Library/Application Support/JMP
workspaceStart.jslスクリプトは、コンピュータ上の特定のユーザに対してのみ実行されます。
workspaceStartAdmin.jslという名前をつけたスクリプトを、使用しているオペレーティングシステムに応じて次のいずれかの場所に格納できます。このスクリプトは、コンピュータ上のすべてのユーザに対して実行されます。JMPは、workspaceStartAdmin.jslが見つかれば、それを最初に実行します。次に、workspaceStart.jslが見つかれば、それを実行します。
Windows:
1. C:¥ProgramData¥SAS¥JMP¥15
2. C:¥ProgramData¥SAS¥JMP
macOS:
1. /Library/Application Support/JMP/15
2. /Library/Application Support/JMP