X11法は、原系列を乗法型または加法型で分解します。トレンド・季節性・不規則性という3つの要素に分解するために、反復的な計算が行われます。トレンド要素には、長期的なトレンドや長期的な周期性が含まれます。不規則要素には、トレンドや季節性で説明できない変動の効果が含まれます。X11手法の歴史的経緯については、『SAS/ETS 13.1 User’s Guide』(「Historical Development of X-11」で検索してください)に概要があります。
乗法型調整は、次のモデルをあてはめます。
この式の各要素は次の通りです。
Otは、原系列
Ctは、トレンド要素
Stは、季節要素
Itは、不規則要素
乗法型モデルでの季節調整済み系列は、Ot /Stです。
加法型調整は、次のモデルをあてはめます。
加法型モデルでの季節調整済み系列は、Ot - Stです。