公開日: 04/01/2021

SASコードのサブミット

SASコードをJMPから直接、現在アクティブなSASサーバーにサブミットできます。サブミットされたSASコードがSASアウトプットを生成した場合、そのアウトプットはSASサーバーから自動的に取得され、JMPに表示されます。また、生成されたSASログが取得され、サブミットされたコードに誤りがある場合は、「SASログ」ウィンドウにSASコードの実行ログが自動的に表示されます。

JMPでの分析は、すべてJMPの内部でネイティブに実行され、SASシステムに依存しません。JMPで生成されるSASコードは、JMPでの分析後に、SASシステムで同様の分析を実行すること、またはJMPであてはめたモデルを使い、SASシステムで新しいオブザベーションをスコアリングすることを目的としています。

図3.62 SASコードの送信例 

Image shown here

次のJMPプラットフォームでSASコードが生成されます。

標準最小2乗法 - PROC GLM

REML - PROC MIXED

ステップワイズ法 - PROC GLM

名義または順序ロジスティック - PROC LOGISTIC

一般化線形モデル - PROC GENMOD

時系列(ARIMAおよびTFM) - PROC ARIMA

ニューラル - SAS DATAステップスコアリングコード

パーティション(ディシジョンツリー、ブートストラップ森、ブースティングツリー - SAS DATAステップスコアリングコード

注: JSL関数のAs SAS Expr( formula );を使うと、予測式を、SAS DATAステップで使用できる式に変換できます。『スクリプト構文リファレンス』のAs SAS Expr(x)を参照してください。

SASコードをJMPから直接実行するには

1. [ファイル]>[開く]で既存のSASプログラムを開くか、または新しいSASプログラムを作成します(新しいSASプログラムを作成するには、[ファイル]>[SAS]>[SASプログラムの新規作成]を選び、SASコードを入力します)。

2. [SASでサブミット]アイコンImage shown hereをクリックします。

「プログラムエディタ」ウィンドウを右クリックし、[SASでサブミット]を選ぶこともできます。このメニュー項目には、SASコードのサブミット先のアクティブなSASサーバーの名前が含まれます。

または、F8キー(macOSではコマンドキー-Shiftキー-R)を押します。

JSLスクリプトを使ってSASコードを実行するには

SAS SubmitまたはSAS Submit FileのJSL関数を使用したJSLスクリプトを書いて実行します。SASコードをサブミットするJSLスクリプトの作成の詳細については、『スクリプトガイド』のSASの使用を参照してください。

SASアウトプットを表示するには

サブミットされたSASコードがSASアウトプット(テキスト)を生成した場合、ジョブの終了時に、そのアウトプットが「SASアウトプット」ウィンドウに自動的に表示されます。JMPセッション中にそのSASアウトプットを再度表示する必要がある場合、[ファイル]>[SAS]>[SASアウトプットウィンドウを開く]を選びます。「SASアウトプット」ウィンドウには、アクティブなSASサーバーへの過去25回のサブミットによるアウトプットが保持されています。

SASログを表示するには

サブミットされたSASコードにエラーが含まれていた場合、アクティブなSASサーバーの「SASログ」ウィンドウが自動的に開き、そのジョブのSASログが表示されます。ただし、[ファイル]>[SAS]>[SASログウィンドウを開く]を選べば、アクティブなサーバーへの過去25回のサブミットによるSASログをいつでも表示できます。

サブミットしたときに「SASログ」情報をJMPログに追加したい場合は、次の手順を行います。

1. [ファイル]>[環境設定](Windows)または[JMP]>[環境設定](macOS)を選択します。

2. [SASインテグレーション]カテゴリを開きます。

3. 「SASログを表示」の「場所」パネルでは、[別のウィンドウ]ではなく[JMPログ]を選びます。

「SASログを表示」パネルでは、表示の設定を、[常に][しない]、または[エラー発生時](デフォルト)から選べます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).