JMPでは、データテーブルや分析の現在の状態を再現するスクリプトを自動的に生成し、保存できます。分析の途中いつでもスクリプトをスクリプトウィンドウ(またはスクリプトエディタ)、データテーブル、または分析レポートに保存しておけば、後で修正して別のプロジェクトに利用できます。分析が終わった時点でスクリプトを保存すれば、最終結果を再現することができます。
以下は、JSLスクリプトが役に立つ例です。
• 分析プロセスを最初から最後まで詳細に記述しなければならない場合。たとえば、管理当局や、学術論文をレビューする人のために、追跡調査に役立つ記録を作成できます。
• 研究所の技術者が、一連の分析を定期的に実施する場合。
• 毎日、新しいデータに同じ手順で同じモデルをあてはめる場合。
JMPを通常どおりインタラクティブに使用して、作業を再現するスクリプトを保存しておけば、スクリプトを実行するだけで結果が再現できるようになります。
JSLは、設計上、次のような目的には使用できません。
• JMPでの操作そのものをスクリプトとして記録することはできません。スクリプト言語の中にはスクリプトレコーダーによる記録が便利なものもありますが、JMPのように結果が大切なソフトウェアではあまり重要ではありません。スクリプトレコーダーを使って、インタラクティブな操作が実行される様子を観察することはできません。
• JSLは、JMPを操作するための代替手段として用意されたコマンドラインインターフェースではありません。