データの識別不可変換機能を使うと、特定の一意に識別できる値を除去して新しいデータテーブルを作成することができます。
• 列名、文字データ、値ラベルが変更されます。
• 名義尺度の列のデータが変更されます。
• 順序尺度の列のデータは、値の順序関係が維持されるように変更されます。
• 連続尺度の列のデータは変更されません。
• 列プロパティ内の列名が変更されます。
メモ: テーブルスクリプトと一部のテーブル変数は、識別不可変換できません。データテーブルに、識別不可変換できない内容が含まれている場合は、ログに警告メッセージが表示されます。
「ノート」列プロパティは削除されます。その他の列プロパティは、データテーブル内の変更に合わせて変更されます。たとえば、「値の表示順序」プロパティの名前が変更されます。また、予測式以外の数式は更新されます。列プロパティの中には、これらのプロセスによって列に及ぼす影響が変わってしまうものもあります。
データを変更するには、以下のいずれかの操作を行います。
• 特定の列のデータを変更するには、列を選択し、[テーブル]>[識別不可変換]を選択します。
• データテーブル全体のデータを変更するには、[テーブル]>[識別不可変換]を選択します。
データが新しいデータテーブルに表示されます。
お断り: 「データの識別不可変換」ユーティリティは、上記のように、データテーブルから特定の一意に識別できる値を除去する作業を支援する目的で提供されています。「データの識別不可変換」ユーティリティを使っても、データテーブルから重要な情報または個人を特定できる情報をすべて削除できないことがあります。データの完全な匿名化や擬似匿名化、非識別化が法律または政策によって求められる場合に(たとえば、データが第三者に開示される場合など)、重要情報の削除を「データの識別不可変換」ユーティリティのみに頼って行わないでください。SASは、「データの識別不可変換」ユーティリティの使用が、重要な情報または個人を特定できる情報の機密保持、非識別化、または匿名化に関連する何らかの国法、州法、地方法、もしくは国際法、規制、または政策への準拠につながることを表明せず、かつ明示的に否認します。 |