ブートストラップを実行するには、レポートウィンドウ内の表において、統計量を含む数値列を右クリックし、メニューから[ブートストラップ]を選択します。選択した列が強調表示され、「ブートストラップ」ウィンドウが表示されます。このウィンドウでオプションを選択し、[OK]をクリックすると、選択した列のすべての統計値に対してブートストラップが実行され、結果を含むデフォルトのデータテーブルが作成されます。
メモ: [ブートストラップ]オプションは、By変数を使用したレポートでは使用できません。
「ブートストラップ」ウィンドウには、次のオプションがあります。
ブートストラップ標本数
データからの無作為抽出と、そこからの統計量の計算といった一連の処理を反復する回数を設定します。回数を増やせば、それだけ統計量の状態をより正確に推定することができます。デフォルトでは、2500に設定されています。
乱数シード値
後でブートストラップ分析を再実行するときに、同じ結果を再現したい場合は、同じ乱数シード値を入力してください。デフォルトでは、シード値は設定されていません。
小数の重み
ベイズ流のブートストラップ分析を実行します。ブートストラップを実行するたびに、各データ行に対する重みが計算されます(重みの計算方法については、小数の重みの計算を参照してください)。この重みを使って、目的の統計量が計算されます。デフォルトでは、このオプションは選択されておらず、通常の単純なブートストラップが実行されます。
ヒント: 標本サイズが小さかったり、ロジスティック回帰で分離の可能性があったりする場合は、[小数の重み]オプションを使用してください。
[小数の重み]オプションを選択すると、ブートストラップにおける抽出ごとに、各データ行に対して重み(0より大きな、小数点を含む値)が乱数により生成されます。なお、これらの重みの合計は、目的の統計量を計算したデータの標本サイズnになっています。重みの計算方法と使用方法については、小数の重みの計算を参照してください。
選択された列の分割
ブートストラップで得られた統計量を、結果のデータテーブルにおいて列ごとに分割します。このデータテーブルでは、各行が、ブートストラップ標本1組に対応しています(ただし、最初の1行目は、観測されたデータに対するものです)。
このオプションをオフにすると、積み重ねた形式のデータテーブルだけが作成されます。この形式では、ブートストラップにおける抽出ごとに、元の表全体が縦に積み重ねられていきます。この形式では、元の表における各行が、結果のデータテーブルにおける複数の各行に対応しています。そして、元の表における各列が、結果のデータテーブルにおける各列と対応しています。例として、ブートストラップ結果テーブル(積み重ね)を参照してください。
分割が成功したら積み重ねたテーブルを破棄
([選択された列の分割]オプションを選択した場合のみ選択可能)このオプションによって、作成されるデータテーブルの数が決まります。
このチェックボックスをオフにした場合は、以下の2つのデータテーブルが作成されます。
– 積み重ねた形式のデータテーブル。元の表を積み重ねた形式で、表のすべての列に対する結果を含んでいます。
– 分割した形式のデータテーブル。積み重ねた形式のデータテーブルを分割し、元の表で選択した列に対する結果だけを含んでいます。
このチェックボックスをオンにすると、[選択された列の分割]の処理が成功した場合は、積み重ねた形式のデータテーブルは破棄されます。