メモ: このオプションは、配合計画モデルの場合にだけ選択できます。
JMPの「モデルのあてあめ」では、Scheffé(1958)によって提唱された配合モデルをあてはめることができます。Schefféの配合モデルでは、モデルパラメータから配合成分の効果を単純に判断できません。そこで、JMPでは、Schefféモデルを変形した「Coxの配合モデル」もサポートしています。Coxの配合モデルは、Schefféモデルとは異なったパラメータ化を採用しており、また、パラメータに対していくつかの制約を課しています。Coxの配合モデルは、その推定値から、因子の効果や応答曲面の形状を解釈しやすくなっています。詳細については、Cornell(1990)を参照してください。
[Cox配合]オプションを選択すると、ベースとする配合成分を入力するためのウィンドウが表示されます。ここで入力した配合成分の値は、レポートの「ベース配合成分」に表示されます。なお、合計して1にならない配合成分を指定した場合は、それらは、合計が1になるように比例的に調整されます。配合成分の効果もレポートに表示されます。Coxの配合成分の効果は、因子がCox効果の方向に沿って最小値から最大値へと変化するときの応答の予測値の差を指します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Five Factor Mixture.jmp」を開きます。
2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。
3. 「Y1」を選択し、[Y]をクリックします。
4. [X1]から[X5]を選択します。
5. [マクロ]>[配合応答曲面]を選択します。
6. [実行]をクリックします。
7. 「応答 Y1」の赤い三角ボタンをクリックし、[推定値]>[Cox配合]を選択します。
8. 「ベース配合成分」設定パネルに、次の値を入力します。
– 「X1」に「0.15」と入力します。
– 「X2」に「0.25」と入力します。
– 「X3」に「0.4」と入力します。
– 「X4」に「0.1」と入力します。
– 「X5」に「0.1」と入力します。
9. [OK]をクリックします。
図3.39 Cox配合
Cox配合モデルのパラメータ推定値が、標準誤差および仮説検定とともにレポートに表示されます。右側にベース配合成分が表示されます。下に、配合成分の効果と範囲が表示されます。