データ |
ここでは、トウモロコシ・小麦・大豆を栽培している、米国の州の作物栽培面積に関する2017年のデータを扱います。 メモ: これらのデータはUnited States Department of Agriculture(2017)からの引用です。 |
手法 |
この例では、地図シェープの機能を用います。また、凡例をカスタマイズします。 |
目標 |
この例の目標は、州ごとの作物栽培面積の中央値を表示することです。 |
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Corn Wheat Soybean Production.jmp」を開きます。
2. [グラフ]>[グラフビルダー]を選択します。
3. 「州」を選択し、「地図シェープ」ゾーンにドラッグします。
メモ: JMPでは、米国の州が地図シェープとして認識されます。詳細については、地図シェープを参照してください。
4. 「作物栽培面積」を選択し、「色」ゾーンにドラッグします。
5. 「地図シェープ」プロパティパネルで、「要約統計量」を「中央値(メディアン)」に変更します。
図4.11 作物栽培面積の中央値を示した地図
6. 凡例でグラフ要素をカスタマイズします。
a. 凡例の色のバーを右クリックし、[グラデーション]を選択します。
b. 「総桁数」の横に「12」と入力します。
c. 「カラーテーマ」の横にある色のバーをクリックします。「順次」の下の2番目のオプション(白から青)をクリックし、[OK]をクリックします。
d. 「スケールタイプ」リストから「分位点」を選択します。
図4.12 設定後の「グラデーションの設定」ウィンドウ
e. [OK]をクリックします。
7. グラフの上のタイトルをクリックし、「作物栽培面積の中央値で色分けされた州」と入力します。
8. グラフを右クリックし、「ホバーラベル」>「棒グラフ」を選択します。
これで、棒グラフのホバーグラフが追加されます。州の上にカーソルを置くと、その州で栽培されている作物の割合が棒グラフで表示されます。
メモ: ホバーラベルの詳細については、『JMPの使用法』のグラフ内に表示されるホバーラベルのカスタマイズを参照してください。
9. [終了]をクリックします。
10. 州の上にカーソルを置きます(ここでは「ミシシッピ州」)。
図4.13 完成した状態の作物栽培面積の中央値で色分けされた地図
地図上の色分けによって、小麦・トウモロコシ・大豆の栽培面積が最も大きい州が強調されます。濃い青で示されている州は「世界のパンかご」として知られています。ホバーグラフを使うことによって、各州で栽培されている3つの作物の割合を探索できます。この例では、ミシシッピ州の主要作物が大豆であることがわかります。
ヒント: グラフビルダーを使った他の例を見るには、「Corn Wheat Soybean Production.jmp」データテーブルに含まれているスクリプトを実行してみてください。