名義尺度の応答変数Yと、連続尺度の説明変数Xの関係を調べてみましょう。このデータは、ウサギを12匹ずつ5群に分け、連鎖球菌を注入した実験から得たものです。体内に連鎖球菌が認められたウサギに対して、用量を変えてペニシリンを投与します。ウサギの治癒率に対して、用量の自然対数(「Ln用量」)が効果を持つかどうかを調べます。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Penicillin.jmp」を開きます。
2. [分析]>[二変量の関係]を選択します。
3. 「反応」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
4. 「Ln用量」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。
「度数」が自動的に[度数]に設定されます。これは、[度数]の役割が、あらかじめ「度数」列に割り当てられているためです。
5. 「イベントを示す水準」から[Cured]を選択します。
6. [OK]をクリックします。
図8.2 名義ロジスティックのレポートの例
治癒の予測確率が「Ln用量」の関数としてあてはめられたモデルを示すグラフが作成されます。p値は統計的に有意で、「薬の用量は、ウサギが治癒する確率に影響している」と結論できます。
ヒント: 2水準のうちのどちらを「イベント」とするかは、起動ウィンドウで「イベントを示す水準」を指定するか、またはデータテーブルにおいて「値の表示順序」列プロパティを使用することで変更できます。