この例では、「Attribute Gauge.jmp」サンプルデータを使用します。このデータは、3名の判定者が、50個の部品を3回、0/1で判定したものです。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Attribute Gauge.jmp」を開きます。
2. [分析]>[消費者調査]>[カテゴリカル]を選択します。
3. [関連]タブを選択します。
4. 「A」、「B」、「C」を選択し、[関連]タブの[判定の一致性]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
図3.33 「判定の一致性」レポート
カッパ値を見ると、3者の判定はかなり一致していることがわかります。カッパ値は、判定が独立のときに0となり、判定が完全に一致しているときに1.0となります。「詳細」アウトラインには、判定者の各ペアに対して2×2の分割表が表示されます。Bowkerの対称性検定は、「度数表が対角線に関して対称である」(つまり、「すべてのi、jに対してpij = pji である」)という帰無仮説に対する検定を行います。ここでのBowker検定のp値はすべて0.05よりも大きくなっており、「判定者間の判定は対称ではない」ことを示唆する証拠には結果がなっていません。