「アソシエーション分析」プラットフォームを起動するには、[分析]>[スクリーニング]>[アソシエーション分析]を選択します。
図25.4 「アソシエーション分析」起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
アイテム
分析対象とするアイテムデータを含むカテゴリカル列。列の尺度が「多重応答」である場合は、各行の多重応答の1つ1つの値がアイテムとして扱われます。複数の列が指定された場合は、各行の各列がそれぞれ1つのアイテムとして扱われます。
ID
アイテムの属するトランザクションのIDを含む列。列の尺度が「多重応答」である列または複数の列を[アイテム]の役割に指定しない限り、IDの役割は必須です。
メモ: [ID]の役割が指定された場合は、同じIDを持つすべての行が1つのトランザクションにまとめられます。
度数
[アイテム]列におけるトランザクションの度数を示す列。たとえば、あるトランザクションの度数が3の場合、そのトランザクションとまったく同じものが3回生じたとみなされます。
メモ: [アイテム]の列における尺度が「多重応答」でない場合、[度数]の役割は無視されます。
By
By変数の水準ごとに個別のレポートが作成されます。複数のBy変数を割り当てた場合、それらのBy変数の水準の組み合わせごとに個別のレポートが作成されます。
最小支持度
支持度(アイテム集合が出現する割合)に対する最小値。0 ~ 1の間で指定します。支持度がこの値以上であるアイテム集合のみ、計算に含められます。
最小信頼度
信頼度(条件アイテム集合を含むトランザクションのうち、帰結アイテム集合が生じるものの割合)に対する最小値。0 ~ 1の間で指定します。信頼度がこの値以上であるアソシエーションルールのみ、レポートに含められます。
最小リフト値
依存度を示す指標であるリフト値に対する最小値。0以上の値を指定します。リフトがこの値以上であるアソシエーションルールのみ、レポートに含められます。
最大先行数
条件アイテム集合を構成するアイテムの最大数。条件アイテム集合におけるアイテム数がこの数を超えるアソシエーションルールは、分析から除外されます。
最大ルールサイズ
条件アイテム集合と帰結アイテム集合の和集合に現れるアイテムの最大数。アイテム全体がこの数を超えるアソシエーションルールは、分析から除外されます。デフォルト値は4です。
メモ: 起動ウィンドウで、最小支持度・最大先行数・最大ルールサイズの各オプションを使用すると、大規模なデータセットでの計算時間を短縮できます。これらの指標の詳細については、「アソシエーション分析」プラットフォームの統計的詳細を参照してください。
「アソシエーション分析」プラットフォームで使用できるデータ形式には3種類あります。
• データテーブルの各行に1つのアイテムが含まれている形式。それらのアイテムが含まれている列を[アイテム]に指定します。また、トランザクションのIDが含まれている列を[ID]に指定します。このフォーマットでは、[アイテム]と[ID]の両方を指定する必要があります。また、[度数]の役割は無視されます。
• データテーブルの各行に複数のアイテムが「多重応答」として含まれている形式。この形式では、[アイテム]の指定だけが必須です。オプションで、[ID]と[度数]も指定できます。[ID]が指定された場合、同じトランザクションIDを持つすべての行は1つのトランザクションにまとめられます。[度数]が指定されている場合、指定された度数はトランザクションに適用されるのであって、トランザクション中の特定のアイテムに適用されるのではありません。
• [アイテム]に複数のアイテム応答列を指定する形式。この形式では、オプションで[ID]と[度数]も指定できます。[ID]が指定された場合、同じトランザクションIDを持つすべての行は1つのトランザクションにまとめられます。[度数]が指定されている場合、指定された度数はトランザクションに適用されるのであって、トランザクション中の特定のアイテムに適用されるのではありません。