「非線形回帰」プラットフォームを起動するには、[分析]>[発展的なモデル]>[非線形回帰]を選択します。
図15.4 「非線形回帰」起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
「非線形回帰」プラットフォームの起動ウィンドウには次のような機能があります。
Y, 応答変数
Y変数を選択します。
X, 予測式列
X変数のデータ値を含んでいる列、もしくは、モデルの計算式を含んでいる列を選択します。
メモ: ここで指定された列がモデル式(パラメータをもつ計算式)を含んでおらず、かつ、「カスタム計算式」を指定しなかった場合は、代わりに「曲線のあてはめ」プラットフォームが起動します。
メモ: 計算式のパラメータに値が割り当てられていない場合、その計算式を含む列をX列に指定すると、JMPは自動的にそのパラメータをゼロに設定します。この時、そのような処理をしたというメッセージをログに表示します。
グループ化
グループ変数を指定します。グループ変数の水準ごとに、個別にモデルがあてはめられます。グループ変数を指定すると、あてはめたモデルとパラメータ推定値を、グループ変数の水準間で比較できます。
メモ: 計算式にグループ水準ごとの個別パラメータがない場合、JMPは指定されたグループ変数を無視します。
重み
各データ行(各観測値)の重みを含む変数を指定します。
度数
各データ行(各観測値)の度数を示す変数を指定します。
損失
損失関数を表す計算式を含んでいる列を指定します。
By
ここで指定した変数の水準ごとに個別に分析が行われます。
モデルライブラリ
モデルライブラリツールを起動します。初期値を選択して計算式列を作成できます。モデルライブラリを使用した列の作成を参照してください。
カスタム計算式をあてはめるオプション
[X, 予測式列]役割に指定した列に予測式(パラメータを持つモデルの計算式)が含まれていない場合でも、ここで計算式を指定することができます。「予測式」フィールドで予測式を指定するには、パラメータ、パラメータの値、および選択されたX変数含んだ計算式を入力してください。その後、[リセット]ボタンをクリックし、プラットフォームを起動してください。
数値微分のみ
反復計算の微分において、数値微分だけを使用します。このオプションは、モデルが複雑で解析的な微分を求めるのが困難であるような場合に効果的です。また、解析的微分に基づく反復計算が収束しないようなケースに対しても役に立ちます。このオプションは、[X, 予測式列]に計算式列が指定されている場合のみに意味があります。
中間計算式の展開
モデルに使われている列の中に、さらに計算式が含まれている場合に、(他の列を参照している)内側の式が代入されます。このオプションを使うときに、特定の列だけ展開されないようにするには、展開したくない列の列プロパティにおいて「その他」を選択し、「計算式の展開」(英語名は「Expand Formula」)という名前の列プロパティを作成し、その値を0とします。このオプションは、[X, 予測式列]に計算式列が指定されている場合のみに意味があります。