データフィードオブジェクトは、ConnectやSet Scriptなどのいくつかのメッセージに応答します。これらのメッセージは、Open Datafeed()の引数としてすでに説明しましたが、既存のデータフィードオブジェクトにメッセージとして送ることもできます。
feed << Connect( port( "com1:" ), baud( 4800 ), databits( 7 ), parity( odd ), stopbits( 2 ) );
feed << Set Script( myScript );
以下で説明するメッセージはOn Datafeed()の引数としても使用できます。ただし、既存のデータフィードオブジェクトへメッセージとして送る方がより一般的です。
スクリプトでデータフィードへデータラインを送ることもできます。この方法により、データフィードをすぐに検証できます。デバイスがない場合はデータを受け取れませんが、Queue Lineを使えば、データの取得をシミュレートできます。引数には、テキスト、または、テキストを格納するグローバル変数を指定してください。
feed << Queue Line( "14" );
feed << Queue Line( myValue );
以下は5行のデータを待機させるテストです。
feed << Queue Line( "11" );
feed << Queue Line( "22" );
feed << Queue Line( "33" );
feed << Queue Line( "44" );
feed << Queue Line( "55" );
図14.2 データフィード: キューに5個の行
キューにある最初の行を取得するには、Get Line(単数形であることに注意)メッセージを使います。行を取得すると、その行はキューから削除されます。上のテスト用スクリプトでは5つのデータがキューに入れられています。Get Lineは最初のラインを取得した上で、それをキューから削除します。
feed << Get Line
"11"
図14.3 データフィード: キューに4個の行
データをすべてリストに移し、キューを空にするにはGet Lines(複数形であることに注意)を使います。例では、テスト用スクリプトから次の4行を{ }形式のリストで戻します。
myList = feed << GetLines;
{ "22", "33", "44", "55" }
図14.4 データフィード: キューに0個の行
キューにあるデータの処理を停止し、後で再開するには、データフィードウィンドウの[停止]ボタンおよび[再開]ボタンをクリックするか、または同じ機能を持つ次のメッセージを送ります。
feed << Stop;
feed << Restart;
データフィードとそのウィンドウを閉じるには、次のメッセージを送ります。
feed << Close;
ライブデータソースからの接続を切断するには、次のメッセージを送ります。
feed << Disconnect
メッセージ | 構文 | 説明 |
---|---|---|
Open Datafeed Datafeed | feed = Open Datafeed( commands ) | データフィードオブジェクトを作成する。以下のメッセージはいずれも、Open Datafeed内のコマンド、または、既存のデータフィードオブジェクトに送るメッセージとして使用できます。Datafeedは同義語です。 |
Set Script | feed << Set Script( script ) | データラインが届くたびに実行されるスクリプト(script)を設定する。 |
Get Line | feed << Get Line | データフィードのキューの中から1ラインのデータを戻し、削除する。 |
Get Lines | feed << Get Lines | データフィードのキューのデータすべてをリストにして戻し、削除する。 |
Queue Line | feed << Queue Line( string ) | データフィードのキューの最後へ1ラインのデータ送る。 |
Stop | feed << Stop | データラインへの処理を停止する。 |
Restart | feed << Restart | データラインへの処理を再開する。 |
Close | feed << Close | データフィードオブジェクトとそのウィンドウを閉じる。 |
Connect | feed << Connect( Port( "com1:" | "lpt1:" | ... ), Baud( 9600 | 4800 | ... ), Data Bits( 8 | 7 ), Parity( None | Odd | Even ), Stop Bits( 1 | 0 | 2 ), DTR_DSR( 0 | 1 ), RTS_CTS( 0 | 1 ), XON_XOFF( 1 | 0 ) ) | (Windowsのみ)デバイスに接続するために、ポートの設定を行う。引数の間にある記号「|」は「または」を意味し、設定ごとにどれか1つの引数を選びます。 |
Disconnect | feed << Disconnect | (Windowsのみ) データフィードのキューとデバイスとの接続を切断する。ただし、データフィードオブジェクトはアクティブのまま。 |