公開日: 11/25/2021

競合原因の除去

次の例では、故障原因ごとに、最適な分布を選択します。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Blenders.jmp」を開きます。

2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[寿命の一変量]を選びます。

3. 「時間の周期」[Y, イベントまでの時間]に指定します。

4. 「原因」[故障原因]に指定します。

5. 「打ち切りの有無」を選択し、[打ち切り]に指定します。

6. 「分布」として[個々の最適な分布]を選びます。

7. 「比較の規準」で[AICc]が選択されていることを確認します。

8. [OK]をクリックします。

「競合原因分析」レポートでは、故障原因ごとに選択された最適な分布が表示されます。

図3.11 「競合原因分析」レポート 

Initial Competing Cause Report

9. 「分位点プロファイル」で、「確率」に「0.1」と入力します。

10%のユニットが故障するまでの時間は、200と推定されます。

図3.12 ユニットが10%だけ故障する時間 

Estimated Failure Time for 10% of the Units

10. 故障個数の少ない原因を除去したときの影響を調べましょう。「除去」列で、「bearing seal」、「belt」、「container throw」、「cord short」、「engine fan」のチェックボックスをオンにしてください。

この場合、10%のユニットが故障するまでの時間は、263と推定されます。

図3.13 更新後の故障時間 

Updated Failure Time

言い換えると、これらの原因が除去できたら、10%のユニットが故障するまでの時間は、約31%も延びます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).