実験計画(DOE) > 加速寿命試験計画 > 加速寿命試験計画の概要
公開日: 11/25/2021

加速寿命試験計画の概要

通常の使用条件では製品がまず故障しない場合には、加速寿命試験が行われています。加速寿命試験では、通常よりも過酷な条件で製品を試験します。そうすることで、故障するまでの時間を短くします。そのような過酷な条件での故障データに基づいて、通常の使用条件での製品の故障確率を予測します。

このような通常よりも過酷な条件での寿命試験は、加速寿命試験(ALT; accelerated life testing)と呼ばれています。また、故障を加速させるような水準に設定した因子を加速因子と呼びます。通常、加速寿命試験のモデルは非線形モデルです。非線形モデルの詳細については、非線形モデルを参照してください。

「加速寿命試験計画」プラットフォームは、1つまたは2つの加速因子に関する試験を計画できます。その際、D-最適基準・分位点推定最適基準・故障確率推定最適基準に基づいて最適な計画を作成できます。

加速寿命試験計画を作成するには、加速寿命モデルのパラメータ値を指定する必要があります。それまでの知識に基づいてパラメータ値を指定してください。パラメータ値の確かな情報が手元にない場合は、パラメータ値に対する不確定性を表すために事前分布(多変量正規分布の事前分布)も指定できます。

また、「加速寿命試験計画」プラットフォームでは、既存の試験に対して追加の試験を計画することもできます。そこでは、推定値の分散を小さくするように、追加の試験を計画することができます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).