JMPでは、2種類の地図がサポートされています。1つは、データそのものを表示する地図(グラフビルダー)、もう1つは、背景として表示する地図です。独自の地図を作成することもできます。
グラフビルダーでは、対話形式でデータから説得力のあるグラフを作成できます。背景地図やシェープファイルが、分析の視覚化に役立ちます。地図に色や境界線を追加するには、次のゾーンを使用します。
• 「地図シェープ」ゾーンは、データテーブル内の変数に従って地図に地理的境界線を配置します。地図シェープの値によりX軸とY軸が決まります。
JMPには、米国の州やカナダの州、日本の都道府県などの境界線が用意されています。独自の境界線(地理的なものに限らず)を作成し、データテーブル内でそれらに「地図の役割」列プロパティを割り当てることもできます。
• 「色」ゾーンは、そこに設定された変数に基づいて、各領域に色を割り当てます。
• 「サイズ」要素は、サイズ変数に従って、図形の相似性を保ちながら、各領域の大きさを変更します。
「背景地図の設定」ウィンドウでの指定により、JMPで作成するあらゆるグラフに背景地図を追加できます。使用する地図は、用意されている背景地図、またはWeb Map Service(WMS)に接続して入手した衛星画像、レーダー画像、道路画像などです。グラフ内を右クリックし、[グラフ]>[背景地図]を選択して、以下に挙げるイメージや境界線の中から使用するものを選びます。
• [粗い衛星写真]と[細かい衛星写真]はJMPに用意されているものです。
• [NASAサーバー]では、ウェブ地図サービスを使って最新の地図を入手することができます。
• [Street Map Service]では、ストリートマップを入手できます。OpenStreetMapとOpen Database Licenseのリンクを利用すると、Street Map Serviceに関する詳細な情報を参照できます。
• [Web Map Service]では、URLを入力することで、WMSプロトコルを使って地図を提供しているウェブサイトに接続できます。地図レイヤを指定することもできます。
• 各地域の境界線。