列の値を検証するのに役立つプロパティには、「範囲チェック」・「リストチェック」・「欠測値のコード」があります。
「範囲チェック」は、列内のデータを検証します。ある列に「範囲チェック」を設定すると、指定した範囲内の数値のみしかその列には入力できなくなります。
範囲を決める式を選びます。xは列に入力される値、aは範囲の最小値、bは範囲の最大値です。
• 「a」= 列が許可する最小値
• 「b」= 列が許可する最大値
• 範囲の片側だけを制限したいときは、「a」または「b」の値を空にします。
• データテーブルで、「列」パネルの列名の横のアイコン()をクリックすると、「範囲チェック」を編集できます。
「リストチェック」は、列内のデータを検証します。ある列に「リストチェック」を設定すると、「リストチェック」に指定した値のみしかその列には入力できなくなります。また、「リストチェック」は、グラフまたはプロットでデータを並べる順序を指定したい場合にも使えます。
• 最大127個の値を使用できます。
• 各ボタンによって、値の追加・変更・削除、また、順序の逆転が行えます。
• 列に「リストチェック」を設定すると、カーソルをセルの上に置いたときにカーソルの形がに変わります。リストに含まれない値を入力しようとすると、警告メッセージが表示されます。
• 許可される値のメニューを見るには、セルを右クリックして[リストチェックの値]を選びます。この機能を用いると、キーボードから自分で値を入力するのではなく、メニューから値を選択できます。
• データテーブルの「列」パネルにおいて、列名の横にあるアイコン()をクリックすると、「リストチェック」を編集できます。
「欠測値のコード」では、欠測値として扱う列の値を指定できます。たとえば、欠測値を示す数値として「99」を用いたり、さまざまな欠測値を示すために複数の値を用いたりする場合があります。
メモ: 「欠測値のコード」列プロパティは、SASデータセットに書き出す際には拡張属性を用いる必要があります。もしSAS 9.4サーバーに書き出すか、またはSAS 9.4のファイル形式で保存する予定がある場合は、環境設定のSASインテグレーションページでの拡張属性を有効にしておく必要があります。SASインテグレーションの環境設定を参照してください。または、「名前を付けて保存」ウィンドウで、[テーブルと列のプロパティをSAS 9.4拡張属性に保存]を選択する必要があります。拡張属性が選択されていない場合、「欠測値のコード」は欠測値として書き出されたり、保存されたりします。拡張属性はSAS 9.4でのみサポートされています。以前のバージョンのSASでは、拡張属性が無視されます。
1つの列から欠測値コードを削除するには
1. データテーブルの「列」パネルにおいて、列の横にあるをクリックしてから[欠測値のコード]をクリックします。
2. リスト内の欠測値コードが強調表示されます。[削除]をクリックします。
3. [OK]をクリックします。
複数の列から欠測値コードを削除するには
1. 削除したい欠測値コードを含む列を選択します。
2. [列]>[列属性の一括設定]を選びます。
3. 「プロパティの削除」で、[列プロパティ]>[欠測値コード]をクリックします。
4. [OK]をクリックします。