ワークスペースとは、1つのプロジェクトウィンドウ、またはプロジェクの外で開かれるウィンドウ(たとえば、ホームウィンドウ)を指します。JMPの起動時にデフォルトのワークスペースがロードされ、その後プロジェクトを作成したり、開いたりするたびに新しいワークスペースが作成されます。
それぞれのプロジェクトで変数をカスタマイズしたい場合は、ワークスペース起動スクリプトを利用できます。ワークスペース起動スクリプトの中で新しいカスタムウィンドウを構築し、各プロジェクトでそのウィンドウが使用されるようにすることもできます。この方法は、プロジェクトの外でスクリプトを実行する代わりに使用できます。
ワークスペース起動スクリプトは、新しいワークスペースがロードされるたびに実行されます。つまり、ワークスペース起動スクリプトは、JMPの開始時(「デフォルトのワークスペース」がロードされるとき)に1回実行され、その後も新しいプロジェクトがロードされるたびに実行されます。ワークスペース起動スクリプトは、プロジェクトのコンテキストで実行されるため、ウィンドウを開いたり変数を設定したりする処理は、そのプロジェクトのみを対象として行われます。
スクリプトにworkspaceStart.jslという名前をつけ、使用しているオペレーティングシステムに応じて次のいずれかの場所に格納します。起動時に、JMPはここにリストされた順番でフォルダ内のworkspaceStart.jslスクリプトを検索します。最初に検出されたjmpStart.jslスクリプトが実行され、検索は直ちに停止します。
メモ: この節で言及しているパス名の一部には、「JMP」 というフォルダ名を使用しています。WindowsでJMP Proを使用している場合は、「JMP」の部分が「JMPPro」になります。
Windows:
1. C:¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥SAS¥JMP¥16
2. C:¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Roaming¥SAS¥JMP
macOS:
1. /Users/<ユーザ名>/Library/Application Support/JMP/16
2. /Users/<ユーザ名>/Library/Application Support/JMP
workspaceStart.jslスクリプトは、コンピュータ上の特定のユーザに対してのみ実行されます。workspaceStartAdmin.jslという名前をつけたスクリプトを、使用しているオペレーティングシステムに応じて次のいずれかの場所に格納できます。このスクリプトは、コンピュータ上のすべてのユーザに対して実行されます。JMPは、workspaceStartAdmin.jslが見つかれば、それを最初に実行します。次に、workspaceStart.jslが見つかれば、それを実行します。
Windows:
1. C:¥ProgramData¥SAS¥JMP¥16
2. C:¥ProgramData¥SAS¥JMP
macOS:
1. /Library/Application Support/JMP/16
2. /Library/Application Support/JMP