• 大きなデータテーブルを表示すると、スクリプトの実行速度が遅くなる可能性があります。レポートの数値を取得してその後の処理に使用する場合などは、スクリプトの処理を速くするためにデータテーブルを非表示にすることができます。このようなケースでは、データテーブル自体を表示する必要はありません。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp", invisible );
• オブジェクトの描画には時間がかかる場合があります。非常に多くの行を持つデータから作成されるグラフの場合を考えてみましょう。プラットフォームは複雑な計算を必要とし、またデータテーブルには計算式が設定されている列もあるものとします。行を追加すると、多くの処理が必要になります。Begin Data Update()を使用すると、データに変更が生じるたびにグラフが再描画されることを抑制できます。Begin Data Update()は、End Data Update()が送られるまで、グラフの更新の命令を出さないようにします。
dt = Open( "MyData.jmp" );
dt << Distribution(
Column( :"N=1"n, :"N=5"n), :"N=10"n )
);
Wait( 1 );
dt << Begin Data Update;
dt << Add Rows( 2000 );
dt << End Data Update;
• 関数を使うことが処理を高速化するのに役立つ場合もあります。たとえば、要約テーブルを作成する代わりに、Summarize()関数を使う方法が考えられます。データテーブルの作成や更新には大きなオーバーヘッドがかかる場合があるためです。要約統計量をグローバル変数に格納するを参照してください。
• データテーブルは表形式のデータの保持には向いています。
– 可能であれば、データテーブルの文字列は23バイト以下にしてください。文字列が長くなると追加のオーバーヘッドがかかります。
– 数値は文字値よりも使用するメモリが少なくてすみます。