[平滑化法モデル]メニューを選択すると、平滑化法に関係するモデルのオプションが表示されます。いずれかのモデルを選択すると、モデルのオプションを指定するウィンドウが開きます。この指定のウィンドウについては、平滑化法モデルのウィンドウを参照してください。実行すると、指定したモデルのレポートが追加されます。このレポートについては、「モデル: ARIMA」レポートと「モデル: 季節ARIMA」レポートを参照してください。平滑化法モデルは、平均やトレンドなどが時間によって変化するモデルで、一般的なモデルは次式で表されます。
ここで
mtは、時間によって変化する平均項
btは、時間によって変化する傾き項
s(t)は、時間によって変化する季節項
atは、ランダムショック
一般的な平滑化法モデルの詳細については、平滑化法モデルの統計的詳細を参照してください。以下の平滑化法モデルが用意されています。
単純移動平均
(起動ウィンドウで[保留データの予測]または[Box-Cox変換の使用]のいずれかを選択した場合は使用できません。)複数の隣接する点の平均を予測値とするするモデルです。移動平均に使用する点の数は、平滑化のための「ウィンドウ(窓)」の幅によって定義されます。「単純平滑化平均の指定」ウィンドウでは、単純移動平均のウィンドウを指定します。平滑化ウィンドウのオプションを指定すると、「単純移動平均」ウィンドウが表示されます。オプションを指定すると、単純移動平均のプロットが描かれます。同じプロットに複数の単純移動平均モデルを追加していくことができます。「単純平滑化平均の指定」ウィンドウを参照してください。
1重指数平滑化法
水準(レベル)の項があるモデルです。1重指数平滑化法を参照してください。
2重指数平滑化法
水準項とトレンド項があるモデルです。この方法は、線形指数平滑化法の特殊なケースです。2重(Brown)指数平滑化法を参照してください。
線形指数平滑化法
水準項とトレンド項があるモデルです。線形(Holt)指数平滑化法を参照してください。
ダンプトレンド線形-指数平滑化法
水準項とダンプトレンド項があるモデルです。このモデルは、線形トレンドより複雑なトレンドが見られる時系列に適しています。ダンプトレンド線形-指数平滑化法を参照してください。
季節指数平滑化法
水準項と季節項があるモデルです。季節指数平滑化法を参照してください。
Winters法
水準項、トレンド項、および季節項があるモデルです。Winters法(加法型Winters法)を参照してください。
メモ: どの平滑化モデルにも、それぞれ対応する等価なARIMAモデルがあります。しかし、[ARIMA]オプションでARIMAモデルをあてはめることによって平滑化の重みを推定することはできません。平滑化モデルでは、ARIMAモデルとは別の方法でパラメータを制約しているからです。