公開日: 11/25/2021

Image shown here構造方程式モデルの推定結果

[実行]をクリックするたびに、分析者が指定した構造方程式モデルに対する結果が表示されます。このレポートにはデフォルトで、「あてはめの要約」レポート、「パラメータ推定値」レポート、「パス図」が表示されます。

あてはめの要約

モデルのあてはめに関する情報が記された表。収束の状況と推定法も表示されます。このレポートには、以下の統計量が一覧表示されます。

標本サイズ

モデルの推定に使用された観測(オブザベーション、行)の個数。

欠測値のある行

1つ以上の欠測値がある観測の個数。欠測値はすべて、完全情報最尤法(Finkbeiner 1979)によって処理されます。

反復

モデルの推定に要した反復回数。

(-2)*対数尤度

推定されたモデルの対数尤度を-2倍した値。この値は、包含関係(入れ子、ネスト)になったモデルを比較するのに使えます。2つのモデルが包含関係になっている場合、それら2つのモデルの「(-2)*対数尤度」の差は、それらのモデルの自由度の差を自由度としたカイ2乗分布に従います。『基本的な回帰モデル』の尤度・AICc・BICを参照してください。

パラメータ数

モデルにおける自由パラメータ(自由母数)の個数。

AICc

修正済み赤池情報量規準(Corrected AIC)。この値が小さいほど、モデルが良いことを意味しています。AICcとBICを参照してください。

BIC

ベイズ情報量規準。この値が小さいほど、モデルが良いことを意味しています。AICcとBICを参照してください。

カイ2乗

カイ2乗統計量。

自由度

カイ2乗検定統計量の自由度。

p値(Prob>ChiSq)

カイ2乗統計量に対するp値。

CFI

Bentlerの比較適合指標(comparative fit index)。モデルのあてはまり具合を判断する手がかりとなります。CFIは0から1の間の値をとり、0.90を超えることが望ましいとされています(Browne and Cudeck 1993; Hu and Bentler 1999)。CFIを参照してください。

RMSEA

近似の平均平方誤差平方根(root mean square error of approximation)。モデルのあてはまり具合を判断する手がかりとなります。RMSEAは0から1の間の値をとり、0.10未満が望ましいとされています(Browne and Cudeck 1993; Hu and Bentler 1999)。RMSEAを参照してください。

下側90%

RMSEAに対する90%信頼区間の下限。RMSEAを参照してください。

上側90%

RMSEAに対する90%信頼区間の上限。RMSEAを参照してください。

パラメータ推定値

パラメータの推定値を示した表。「平均/切片」・「因子負荷」・「回帰」・「分散」に分けて、各パラメータの推定値が表示されます。それぞれの推定値について、「標準誤差」、Wald検定の統計量である「Wald Z」、「p値(Prob>|Z|)」が表示されます。

ヒント: 「パラメータ推定値」の表には、いくつかの隠された列があります。各パラメータに対応する矢印元と矢印先の変数名も表示できます。矢印元と矢印先にある列を表示するには、表を右クリックして、[列]>[矢印の元][列]>[矢印の先]を選択してください。

パス図

推定されたモデルのパス図が表示されます。「パス図」タブを参照してください。

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