「修理可能システムのシミュレーション」プラットフォームでは、イベント(部品の故障など)は、シミュレーションにおいて不連続に発生する事象です。また、あるイベントが発生したときに取る特定のアクション(部品の交換など)を定義できます。1つのイベントに対して定義できるアクションの数に制限はありません。「イベントの追加」パネルには次のオプションがあります。
メモ: 一部のイベントは、いくつかのブロック図形には設定できません。
ブロックの故障
該当のブロックが故障したことを示すイベントです。なお、ブロックの故障により、「開始」から「終了」までの経路が遮断された場合、システム全体が使用できない状態(「ダウン」の状態)になります。
スケジュール
指定した間隔で反復的に発生するイベントです。「最大回数」オプションで、シミュレーションでこのイベントが発生する回数の上限を設定します。デフォルトでは、「最大回数」は0に設定されており、この場合、イベントはシミュレーションの最後まで何回でも発生し続けます。イベントの設定を参照してください。
稼働ベース
指定した累積稼働時間に達したことを示すイベントです。「累積稼働時間」とは、部品が使用できる状態にあり、かつ、実際に動作していた期間を累積したものです。部品やブロックが停止した時点(「オフ」になった状態)で累積はクリアされます。「最大回数」は、シミュレーションにおいて、このイベントが発生する回数の上限を設定するものです。デフォルトでは、イベントはシミュレーションの最後まで何回でも発生し続けます。イベントの設定を参照してください。
システム停止状態
システムが使用できない状態(「ダウン」の状態)または停止した状態(「オフ」の状態)になったことを示すイベントです。システムの停止には、意図的なものも、意図的でないものも、含みます。
初期化
シミュレーションの各反復が始まったことを示すイベントです。この[初期化]イベントを利用すれば、システム全体を起動させる前に行われるアクションを設定できます。
1. イベントを作成するには、システムダイヤグラム内でブロック図形を選択します。すると、システムダイヤグラムの最下部に「イベントの追加」パネルと「アクションの追加」パネルが表示されます。
2. 「イベントの追加」パネルでいずれかのオプションを選択すると、選択したブロック図形にそのイベントが定義されます。
図13.6 「ブロックの故障」イベント
イベントを追加すると、部品の上に、追加したイベントを示すオレンジ色の正方形が表示されます。このオレンジ色の正方形の右側には接続矢印が表示されます。