「一元配置」プラットフォームの平均分析(ANOM; analysis of means)は、平均または分散の多重比較を行う方法です。平均分析のレポートに含まれるグラフには、次の要素が表示されます。
• 上側決定限界(UDL; Upper Decision Limit)
• 下側決定限界(LDL; Lower Decision Limit)
• 水平線(中心線)。分析の種類ごとに次の位置を中心線は示します。
– 平均分析: 全体平均
– 順位変換平均分析: 順位変換データの全体平均
– 分散の平均分析: 誤差の標準偏差(RMSE)(Y軸のスケールが分散の場合はMSE)
– 分散の平均分析-LeveneのADM: 平均からの偏差の絶対値の全体平均
– 範囲の平均分析: グループ範囲の全体平均
グループの統計量が決定限界外にプロットされている場合、そのグループの統計量と、すべてのグループの統計量の全体平均の間には統計的な有意差があることを示します。
平均分析レポートのタイトルバーにある赤い三角ボタンをクリックすると、次のようなオプションが表示されます。
有意水準の設定
リストの中から任意の有意水準を選択するか、[その他...]を選択して有意水準を指定します。有意水準を変更すると、自動的に上側決定限界と下側決定限界が更新されます。
メモ: [範囲の平均分析]の場合、選択できるのは0.10、0.05、および0.01のみです。
要約レポートの表示
平均分析の手法に応じて作成される要約レポートの表示/非表示を切り替えます。
– [平均分析]の場合は、グループ平均と決定限界を示すレポートが作成されます。
– [順位変換平均分析]の場合は、順位のグループ平均と決定限界を示すレポートが作成されます。
– [分散の平均分析]の場合は、グループごとの標準偏差(もしくは、分散)と決定限界を示すレポートが作成されます。
– [分散の平均分析-LeveneのADM]の場合は、ADMのグループ平均と決定限界を示すレポートが作成されます。
– [範囲の平均分析]の場合は、グループ範囲と決定限界を示すレポートが作成されます。
Y軸スケールを分散に
([分散の平均分析]でのみ使用できます。)グラフの縦軸のスケールを、標準偏差の単位または分散に切り替えます。
表示オプション
表示を変更する以下のオプションがあります。
決定限界の表示
決定限界線の表示/非表示を切り替えます。
決定限界の陰影の表示
決定限界を描く陰影の表示/非表示を切り替えます。
中心線の表示
中心線の表示/非表示を切り替えます。
点のオプション: 垂線の表示
垂線を表示します。これは、デフォルトのオプションです。[接続線の表示]は、各グループの平均をつなぐ線を表示します。[点のみを表示]は、各グループの平均を示す点のみを表示します。
他の[平均分析]とは異なり、「範囲の平均分析」の決定限界は統計表に記載されている棄却値を使用します。このため、[範囲の平均分析]は次のすべての条件を満たす場合しか使用できません。
• 各グループの標本サイズが同じ
• 各グループの標本サイズが次の場合: 2–10, 12, 15, 20
• グループ数が2~30個
• 有意水準が0.10, 0.05, 0.01