釣合い型不完備ブロック計画(BIBD; Balanced Incomplete Block Design)は、すべてのブロックにすべての処置(因子の組み合わせ)を含めることができない場合に使われる計画です。BIBDでは、a個の処置をb個のブロックで調べるのに、1つのブロックで実行できる処置がk(k < a)個に限られているときに使われる計画です。BIBDは、一度に試験できる処置の数が制限されている状況などで使われています。BIBDにおいては、処置のペアが、ブロック内で同じ回数だけ登場します。これが、「釣合い型(balanced)」と呼ばれる理由です。どのブロックにもすべての処置が含まれるわけではないので、計画は「不完備(incomplete)」と呼ばれます。
BIBDは、「釣合い型不完備ブロック計画」プラットフォームによって作成できます。なお、「釣合い型不完備ブロック計画」プラットフォームでは、各処置がすべてのブロックに含まれる完備ブロック計画も作成できます。
図25.1 ブロック数4、ブロックサイズ3で4つの処置を調べるBIBD