PLS回帰の[中心化]と[尺度化]オプションは、デフォルトで選択されています。つまり、説明変数と応答変数は、平均が0、標準偏差が1になるように、中心化および尺度化されます。中心化は、説明変数と応答変数の平均をゼロにします。中心化を行わなかった場合、平均周りの変動ではなく、ゼロ周りの変動を説明する因子が抽出されていきます。尺度化を行うと、異なるばらつきをもつ変数のばらつきを等しくできます。たとえば、説明変数の中に「時間」と「温度」があったとします。中心化と尺度化を行うと、「時間」における1標準偏差の変化と、「温度」における1標準偏差の変化が、どちらも1に変換されます。