設定パネルには、管理図のパラメータの現在値が含まれています。現在値はテキストボックスに表示されており、別の数値に変更することもできます。また、[上側]と[下側]のチェックボックスがあります。起動ウィンドウで[データ単位]オプションを指定した場合、設定パネルの下部にデータ単位である旨のメッセージが表示されます。
設定パネルには次のようなオプションがあります。
目標値
既知である平均値。これは、管理図の中心線の値です。デフォルトでは、このパラメータには、「仕様限界」列プロパティにおいてY列の目標値に設定されている値が使われます。「仕様限界」列プロパティにおいてY列が目標値を持たない場合、このパラメータには、Y列の全体平均が使われます。
メモ: 「仕様限界」列プロパティにおいてY列が目標値を持つ場合でも、Y列の全体平均を中心線の値として使用するには、プラットフォームの環境設定で[工程平均を中心線にする]をオンにします。この環境設定は、[ファイル]>[環境設定]>[プラットフォーム]>[CUSUM(累積和)管理図]にあります。
Sigma
既知である標準偏差の値。デフォルトでは、このパラメータはY列の移動範囲の平均に設定されます。X変数がある場合には、Sigmaは要約データの移動範囲の平均に設定されます。
開始値
先頭の標本より前における累積和の値。ゼロでない値で累積和を開始すると、管理図の先頭付近でのCUSUM管理図の感度が高くなります。このパラメータは、高速初期応答(FIR; Fast Initial Response)とも呼ばれています。デフォルトでは、このパラメータは0に設定されています。
hまたはH
決定限界を定義するパラメータの値。起動ウィンドウで[データ単位]オプションが選択されていない場合、これはhパラメータです。起動ウィンドウで[データ単位]オプションが選択されている場合、これはHパラメータです。H = h × σです。デフォルトでは、h = 5で、H = 5 × σです。
kまたはK
平均の検出したい最小変化を定義するパラメータの値。起動ウィンドウで[データ単位]オプションが選択されていない場合、これはkパラメータです。起動ウィンドウで[データ単位]オプションが選択されている場合、これはKパラメータです。K = k × σです。デフォルトでは、k = 0.5で、K = σ/2です。
上側
正の累積和対する情報の表示/非表示を切り替えます。正の累積和は、記号ではC+と記されます。
下側
負の累積和に関する情報の表示/非表示を切り替えます。負の累積和は、記号ではC-と記されます。
データ単位の使用
起動ウィンドウで[データ単位]オプションを選択した場合には、その旨の注意がレポートに表示されます。この場合、CUSUM管理図の値は、中心化はされていますが、標準化されていません。