カラーピッカーを作成すると、グラフに適用する色をユーザーが選択できるようになります。ユーザーは、あらかじめ定義された色を選択するか、または独自の色を作成できます。また、デフォルトの色をスクリプトの中で指定しておくことも可能です。
• 色とマーカーに示された色の名前や番号で指定します。
または
• RGB Color()の赤、青、緑の含有率を、0と1の間の値で指定します。
次の例では、カラーピッカーのウィンドウの名前を指定していないので、デフォルトのタイトルが使用されます。スクリプトではデフォルトの色が指定されていない場合は、デフォルトとして黒が使用されます。ユーザーがカラーピッカーウィンドウで他の色を選択すると、選択した色で参照線が描かれます。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
biv = dt << Run Script( "二変量の関係(二変量)" );
Wait( 0 );
pickColor = Pick Color();
Report( biv )[AxisBox( 1 )] <<
Add Ref Line( 105, "Dashed", pickColor, "平均" );
次の例では、ウィンドウのタイトルが「線の色を選択してください」となっているカラーピッカーを呼び出します。青緑があらかじめ選ばれています。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
biv = dt << Run Script( "二変量の関係(二変量)" );
Wait( 0 );
pickColor = Pick Color( "線の色を選択してください", "青緑" );
Report( biv )[AxisBox( 1 )] <<
Add Ref Line( 105, "Dashed", pickColor, "平均" );
次の例では、ウィンドウのタイトルが「背景色を選択してください」となっているカラーピッカーを呼び出します。青緑があらかじめ選ばれています。
picked color = Pick Color( "背景色を選択してください", "青緑" );
New Window( "例",
gb = Graph Box(
Frame Size( 300, 300 ),
Marker( Marker State( 3 ), [11 44 77], [75 25 50] );
Line( [10 30 70], [88 22 44] );
)
);
gb[FrameBox(1)] << Background Color ( picked color );
次の例では、ピンク色を指定するのに、RGB値(赤・緑・青の配合)を用いています。JMPの色名や番号がわからない場合は、このようにRGB値で指定してください。
dt = Open( "$SAMPLE_DATA/Big Class.jmp" );
biv = dt << Run Script( "二変量の関係(二変量)" );
Wait( 0 );
pickColor = Pick Color( "RGB", RGBCOLOR( 1/*赤*/, 0/*緑*/, 1/*青*/ ) );
Report( biv )[AxisBox( 1 )] <<
Add Ref Line( 105, "Dashed", pickColor, "平均" );