「EWMA管理図」レポートには、EWMA管理図、X管理図、残差管理図の3つの管理図が含まれています。これらの管理図の解釈については、Box et al.(2009)を参照してください。
EWMA管理図は、パラメータの現在の値によって決まる決定限界を持つ指数加重移動平均(EWMA)管理図です。
• 少なくとも1つのサブグループのサイズが1より大きいサブグループ変数を指定した場合、横軸はサブグループを示します。
• それ以外の場合は、横軸は標本を示します。
どちらの場合も、縦軸は指数加重移動平均を示します。起動ウィンドウで[データの中心化]オプションを指定した場合、縦軸は指数加重移動平均から目標値を引いた値を示します。標本またはサブグループごとに、管理図に1つの点があります。予測点としてもう1つの点があり、青色で表示されます。
メモ: 最後の標本(またはサブグループ)が非表示かつ除外されている場合、最後の標本(またはサブグループ)と予測点をつなぐ線は描かれません。
X管理図は、観測値のShewhart管理図です。
• 少なくとも1つのサブグループのサイズが1より大きいサブグループ変数を指定した場合、X管理図は平均値のXBar管理図になります。横軸はサブグループを示します。縦軸はサブグループの平均値を示します。起動ウィンドウで[データの中心化]オプションを選択した場合、縦軸はサブグループの平均値から目標値を引いた値を示します。サブグループごとに、管理図に1つの点があります。
• それ以外の場合、X管理図は個々の測定値の管理図になります。横軸は標本を示します。縦軸は測定値を示します。起動ウィンドウで[データの中心化]オプションを選択した場合、縦軸は測定値から目標値を引いた値を示します。標本ごとに、管理図に1つの点があります。
X管理図の管理限界の詳細については、「管理図ビルダーの統計的詳細」を参照してください。
残差管理図では、自己相関を視覚的に確認できます。
• 少なくとも1つのサブグループのサイズが1より大きいサブグループ変数を指定した場合、残差管理図は、各サブグループの平均と前のサブグループのEWMA値との間の差のグラフになります。i番目の残差は、ri = Xi - EWMAi-1という式で計算されます。ここで、Xiはi番目のサブグループの平均値を示し、EWMAi-1は(i-1)番目のEWMA値を示します。
• それ以外の場合は、各標本値と前の標本のEWMA値との差のグラフが残差管理図となります。i番目の残差は、ri = Xi - EWMAi-1という式で計算されます。ここで、Xiはi番目の標本値を示し、EWMAi-1は(i-1)番目のEWMA値を示します。
残差管理図の管理限界は、±3*ResidSigmaです。ここで、ResidSigmaは残差の標準偏差です。