「カテゴリカル」プラットフォームを使用して、1つのグループ化変数全体における応答の各水準の独立性をテストしてみましょう。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Consumer Preferences.jmp」を開きます。
2. [分析]>[消費者調査]>[カテゴリカル]を選択します。
3. 「仕事熱心である」を選択して、[単純]タブの[応答]をクリックします。
4. 「年齢層」を選択して[X, グループ化カテゴリ]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
6. 「カテゴリカル」の赤い三角ボタンをクリックして、[標本の各ペア比較]を選択します。
図3.26 標本の各ペア比較
このクロス表には、各年齢層における「仕事熱心である」の回答が要約されています。クロス表の各セルには、年齢層ごとに、「Agree(同意する)」と「Disagree(反対する)」の度数とシェア(割合)が表示されています。また、比較の検定結果を示すアルファベット文字も表示されています。「比較」列のアルファベット文字がどのグループを示しているかは、グループ名のすぐ右側の列を見ればわかります。「比較」列のアルファベット文字を見ることで、グループ間の差に対する統計的検定が有意かどうかを把握できます。
「標本の各ペア比較」レポートには、ペアごとの比較に対して、尤度比検定とPearsonのカイ2乗検定のp値が表示されています。これらのp値は、アルファベット文字のラベルを付加された行列の形式で表示されています。
この例の場合、次のようなことがわかります。
• 25~29歳の比較列には、すべてのアルファベット文字(b~g)が含まれています。つまり、25~29歳層は、他の年齢層と比較して、「仕事熱心である」という質問に対する回答には有意差があります。アルファベット文字のbは小文字なので、25~29歳と30~34歳との差は有意水準0.10において有意です。他のアルファベット文字は大文字なので、それらの差は有意水準0.05において有意です。
• 54歳以上の年齢層(G)は、30~34歳(B)と有意差があります。グループGの応答数は、グループBの応答数よりも多いので(71対68)、比較を表すアルファベット文字(B)が、Gの年齢層の方に表示されています。
• 比較セルにある1つのアスタリスクは、標本サイズが小さいことを表す警告です。1つのアスタリスクがある場合、そのグループの度数が、30以上で、100未満であることを示します。
• この例では見られませんが、2つのアスタリスクがある場合、グループサイズが30よりも少ないことを示します。