公開日: 09/19/2023

対応のあるペアの比較例

この例では、対応のあるペア分析を実行して、2種類の温度計の違いを検定します。このデータには、20名の体温の測定値が含まれています。温度は、口腔体温計と鼓膜体温計(耳式体温計)の2種類で計測されてます。2種類の体温計で計測された体温が等しいかどうかを調べます。ここでは、20名の個体差には興味がなく、

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Therm.jmp」を開きます。

2. [分析]>[発展的なモデル]>[対応のあるペア]を選択します。

3. 「口部」「鼓膜」を選択し、[Y, 対応のある応答]をクリックします。

4. [OK]をクリックします。

図20.2 「対応のあるペア」レポートウィンドウ 

「対応のあるペア」レポートウィンドウ

この結果から、鼓膜体温計の方が口腔体温計に比べ、平均して1.12度高い測定値が得られることがわかります。「p値(Prob>|t|)」が小さい値であるため、この差は偶然の結果ではなく、統計的に有意と判断できます。

なお、この分析は、どちらの体温計が正しいかを判定するものではなく、体温計間に差があることを示しているにすぎません。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).