この例では、新しい素材について調べる際に何個のユニットを試験すれば良いかを「標本サイズエクスプローラ」で特定します。会社で新たに開発した生地が、既存の生地と比べて燃焼性の面で優れていることを実証したいとしましょう。前回の試験では、この生地の燃焼時間の標準偏差は2秒という結果でした。
[1標本平均]を使い、実験に用いる生地の標本サイズを算出しましょう。ここでは、有意水準(a)= 0.05において検出力90%で1.5秒の差を検出する実験を計画することにします。
1. [実験計画(DOE)]>[標本サイズエクスプローラ]>[検出力]>[一標本平均の検出力]を選択します。
2. 「検定の種類」は「両側」のままにします。
3. 「アルファ」(α; 有意水準)はデフォルトの「0.05」のままにしておきます。
4. 「標準偏差」として「2」を入力します。
5. 「検出したい差」として「1.5」を入力します。
6. 「検出力」として「0.9」を入力します。
必要な標本サイズは21です。
7. [設定の保存]をクリックして設定を保存します。
8. プロファイルを見ることで、他の標本サイズや検出力について知ることができます。
図29.2 一標本平均の検出力エクスプローラ
0.05の有意水準において、燃焼時間の1.5秒の差を90.4%の確率で検出するのに必要な生地の標本サイズは、21です。